「GE8型フィットを超ホットハッチへ!」名門ジェイズレーシングが提案するコンプリートチューンの全貌

車両代込み200万円で痛快ホットハッチを実現!

ハイコンプエンジンを楽しみ尽くせ!!

車種ごとのチューニングが本格化するのは、“中古車の価格がこなれたタイミング”に同期するというのが定説。そして、そのタイミングを迎えつつあるのがGE8型フィットだ。

「6速MT搭載の後期モデルでも、中古車相場は80万円〜120万円。GE8は今が狙い目ですね。足回りやホイールなど必要最小限のメニューを加えるだけでスポーツ走行が楽しめますし、とにかくタフで壊れにくい。それに、使い勝手の良い5ドアで高速クルージングも楽にこなせることも人気の理由ですね」とは、“ジェイズレーシング”の梅原さん。

ちなみに、足回りやブレーキパッドを変えるだけで走りが一気に楽しくなるGE8だが、あくまでも基本設計は大衆車だ。つまり、純正ブッシュはマイルドな乗り味となるように仕上げられているため、フロントのブッシュ類強化や強化サブフレームといったハンドリングのリニアさを引き出すメニューで、ホットハッチらしい痛快さを高めていくのがポイントとなる。

今回取材したGE8は、自社ユーザーの下取り車両をベースに、新たなオーナーの好みを反映させて仕上げたジェイズレーシングのコンプリート仕様だ。

心臓部のL15Aは、オリジナルピストンの導入によって、圧縮比を10.4から11.0へと高めたハイコンプ仕様となる。同時にフローベンチテスターで収集したデータを基にヘッドチューンにも着手。バルブシートカット、燃焼室容積合わせ、ポートの段付き修正などによって精度を一気に高めている。

剥き出しタイプのエアクリーナーは吸入空気量測定に悪影響を及ぼすことも多いため、ジェイズレーシングは純正ボックスを利用した大容量インテークシステムを開発。エンジンの発する熱気を遮断しつつ、レスポンスと高回転域のパワーアップを実現する必殺パーツだ。

足回りはオリジナルセッティングのオーリンズDFV車高調を軸にセットアップ。ストリートからサーキットまで対応できる味付けとされている。フロントブレーキも同社の6ポットキャリパーシステムを投入し、ストッピングパワーを高めている。

リヤサスは、レートの選択肢が増える直巻スプリングを採用。走りだけでなく低さにも拘っているため、H140スプリングにヘルパーを組み合わせてセッティングを進めている。なお、ブッシュは強化ゴム&ピロを適材適所で使い分けながら強化済みだ。

並み居るコンパクトカー達の中で、群を抜いて広く使い勝手に優れるインテリアがフィットの魅力。ミッションは純正の6速MTだが、ファイナルを4.6に変更してギヤ比を全体的にローギヤード化。これは加速性能重視のセットアップだ。

ホイールはボルクレーシングTE37ソニックで、タイヤには195/55R15サイズのアドバンネオバAD08Rをセット。スポーツ走行でタイヤのパフォーマンスを引き出していくなら16インチがベストだが、コスパと扱いやすさを求めて15インチをセレクトしたそうだ。

このGE8フィットの大まかなチューニング費用は約100万円とのこと。つまり、車両代込みトータル200万円を目安にこの痛快ホットハッチを手に入れることが可能というわけだ。楽しいベース車両がないと嘆く人は、一度ジェイズレーシングに問い合わせてみてはいかがだろうか。

●取材協力:ジェイズレーシング 大阪府茨木市彩都もえぎ1-3-2 TEL:072-641-9000

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