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Z32の魔力に取り憑かれた男の生き様
心臓部はVG30改3.1Lフルチューンスペック!
この真紅のZ32は、オーナーであるMASUさんが20年以上の歳月を費やして仕上げたリアルチューンドだ。
エンジン本体は、東名89φ鍛造ピストンによって3.1Lに排気量を拡大する他、各部のバランス取りや燃焼室加工を施し、基本性能はもとより、踏み続けても壊れない耐久性を追求。タービンはS14シルビアオーテックバージョンの斜流タービンを加工流用することで、最大ブースト圧1.25キロ時に500psを発生する。
レヴォルフェS.A.の76.3φフロントパイプから繋がる4本出しのステンレスマフラーは、自慢のワンオフアイテムだ。
エクステリアは、アブフラッグのボディキット(ver.300GZ)をベースにワンオフ製作。完成までに1年以上の月日を費やしたというから、その拘りはハンパではない。
ストレートに伸びるブリスターラインと、独創的なフロントフェイスのコンビネーションが圧倒的な存在感を醸し出す。ワイド幅は片側70mmと強烈だが、それを感じさせない高いデザイン性は見事としか言いようがない。
クラフトスクエア製のエアロミラーでスポーティなカーボンルック。隅々までこだわり尽くしているのだ。
ホイールはトレーサーTM-02で、タイヤにはハンコックのヴェンタスRS4(F235/40 R285/35)をセット。前後ともに18インチだ。
300km/hフルスケールのスピードメーターが組み込まれる他、アブフラッグステアリングや追加メーターが装着されている程度で至ってシンプルなコクピット。ボディ補強も7点式ロールケージ&サイドバーの装着、リヤゲート開口部のスポット増しなど、最小限に留められている。
AE86時代からサーキット通いを始め、このZ32でもミニサーキットから国際コースまで、豊富な走行経験がある。ただ最近はスポーツ走行もご無沙汰気味で、仲間とツーリングがてら食事するのが、カーライフの楽しみになっているとか。