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東京オートサロンで注目を集めたモンスタージムニーの行方
公道を走れる寸法の“リトル”モンスタージムニーも!
“シバタR31ハウス”が、東京オートサロン2019で発表したモンスタージムニーを覚えているだろうか。
究極のスタイルを実現するために、専用の超特大タイヤまで作ってしまったというから恐れ入るが、この超ハイリフター仕様はそもそもネタ車…というか、当時、別事業のRCメーカーでボディ開発を予定していたジムニーをアピールするための1/1ショーモデルだった。
しかし、オートサロン終了後からR31ハウスには「欲しい、乗りたい!」というラブコールが殺到。当初は、問い合わせがくるたびに事情説明して諦めてもらっていたのだが、あまりに反響が大きかったため「公道を堂々と走れるモデルを作ってみよう」と一念発起! モンスタージムニーの弟分となる“リトルモンスタージムニー”を開発したのである。
タイヤはアメリカ製のオフロードタイヤを取り寄せ、それを市販パーツでリフトアップしたシャーシとドッキング。ハブはPCDチャンジャーで4穴化(PCD114.3)し、一般的な組み立てリムタイプのホイールが履けるようにしている。車幅も一般公道を走行できる範囲内に収めた。
ちなみに、R31ハウス柴田さんが触っているのが1ロット分カスタムオーダーしてしまったという特大タイヤ。当然ながら販売予定はなく、倉庫はタイヤが積み重なっていてどうしようかと悩んでいるそうな。真ん中がリトルモンスター用にアメリカから輸入した市販タイヤ。一番右が純正だ。
なお、ハイリフト用のサスペンションパーツは先代ジムニー用を加工流用している。取材時の車高は暫定とのこと。
モンスタージムニーと並べると少しばかりコンパクトに見えるが、単体で見るとリトルモンスタージムニーの迫力はハンパではない。もはや、タミヤのコミカルRCカーシリーズの実写版だ。
なお、当初はコンプリート販売を視野に入れながら開発を進めていたリトルモンスタージムニーであったが、様々な問題から企画を断念。一方の本家モンスタージムニーは、砂漠レース用に各部をリメイクしてドバイへと旅立ったそうだ。
夢物語で終わったとはいえ、完成度はかなりのもの。いつの日か…と期待せずにはいられない。
●問い合わせ:SHIBATA R31HOUSE 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩1081 TEL:0574-28-0899
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