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欧州スーパースポーツ的な優雅さをSE3Pに与える
大型ダクトを大胆に配して機能とデザインを主張する
個性溢れるエアロパーツを生み出し続ける“アブフラッグ”。RX-8用のエクステリアパーツも数多く揃えているが、今回注目したのはSE3P後期用にリリースされている超個性的なエアロシステムだ。
そのコンセプトは、ヨーロピアンスーパースポーツのようなデザイン性。「空力性能はもちろん大事だし、そこをスポイルするようなエアロチューンはありえない。でも、後期用に関しては、デザインしている段階を楽しみながら作った感があります」とアブフラッグは語る。
それを強く感じさせるのがフロントバンパーの造形。前期用では曲面を多用した有機的なデザインを採用し、一目で空力を強く意識したデザインとしていた。しかし、後期用では打って変わり、直線的な五角形のメインダクトにサブダクトを備え、フェラーリやランボルギーニのような個性的なフェイスラインを構築している。サイズはノーマル比で前方150mmロング、最低地上高50mmダウンの設定だ。
そしてリヤセクション。フェンダーアーチのアウトレットダクトに加え、左右にもダクトを配置。積極的にエア溜まりを解消し、放熱性の向上を狙った機能的かつ攻撃的な印象に仕上げる。もちろん、ナンバープレート周りをローター風のデザインにするといった遊び心も忘れていない。
そんな前後フォルムを繋ぐサイドステップは、フィット感とスタイリッシュな面構成が魅力。大型でありながらダクトエンド部にダクトを配することで、軽快でスタイリッシュな印象を受ける。
高いダウンフォースとデザインを両立した、複雑な形状が持ち味のリヤスポイラーも見所のひとつだ。ローマウントとハイマウントの2タイプが設定されており、エンドユーザーの愛車に対するイメージで選び分けることができる。この車両はローマウントタイプが与えられている。
ここまで大胆なフォルムながら、ストックボディのバランスを崩さないセンスこそアブフラッグの真骨頂。個性的なダクトレイアウトに目が行きがちだが、そこには繊細なモデリング技術と経験が活かされているのだ。
●取材協力:アブフラッグ TEL:0550-88-8238
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