目次
単なるパーツ量販店と侮るべからず!
A PITのノウハウを注ぎ込んだ快速ZC33S
「クルマもヒトもピットイン」をコンセプトに、2018年にリニューアルオープンしたのが東京都江東区にあるオートバックスのフラッグシップ店舗“A PITオートバックス東雲”。
カフェや書店も併設されて家族みんなで楽しめるのが特徴だが、注目したいのはカスタマイズに力を入れている点。様々なジャンルのパーツを豊富に取り扱っている他、2020年3月には専門スタッフが常駐するHKSのアンテナショップ「HKS GATE TOKYO BAY」もオープンさせたほどだ。
ここで紹介するZC33Sスイフトスポーツは、そんなA PITのカスタムセンスと技術力を示すために製作されたデモカー。“ストリートでチューニングを楽しむ”をコンセプトに、市販パーツとオリジナルセッティングでパフォーマンスアップを図っている。
車検対応の範囲内でありながら、筑波サーキットで1分3秒台の快速ぶりを発揮する源となっているのが独自に仕上げられたパワーユニットだ。
GTIII-FXタービンやレーシングサクション、ブローオフバルブなどHKS製パーツをメインに構成することで、ストレスフリーの220psを獲得。重要なマネージメントはフラッシュエディターが担い、最大ブーストは1.5キロの設定だ。
インタークーラーやオイルクーラーもHKS製を組み込んで、サーキットでの連続走行に耐えうるクーリングパートを構築。
排気系もHKSのスポーツキャタライザーとスーパーターボーマフラーのコンビでまとめている。車検対応とは思えないほど重低音の効いたターボサウンドが魅力的だ。
足回りはHKSハイパーマックスMAX-Ⅳ SPにHALスプリング(F高反発16kg/mm R低反発9.8kg/mm)という組み合わせ。ホイール&タイヤはTWS T66F(F8J+42 R7.5J+42)に、ポテンザRE-12D(F235/40R17 R215/45R17)をセットする。
ブレーキはエンドレスのキャリパー&ローターでしっかりと強化。駆動系に投入されたクスコの1.5ウェイLSDは、A PITのオリジナルセッティング仕様となっている。
ナルディステアリングとデフィブースト計の追加で走りのイメージを高めたインテリア。シートは運転席がブリッドXERO CS、助手席をZETA IVとしている。
見慣れないシフトノブは、A PITが太鼓判を押すCAEウルトラシフターだ。クイックシフトの部類に入るが、リンケージからごっそり交換することで吸い込まれるような気持ち良いシフト操作が可能になるアイテムとのこと。
エクステリアのカスタムは同店が得意とするところで、それを証明するためにデモカーはミラーやルーフ部をマーブル柄カーボン調としたフルラッピング仕上げとしている。そう、A PITはメンテナンスからカスタムまでカーライフを丸ごとサポートする、れっきとした“チューニングショップ”なのだ。
●取材協力:A PIT AUTOBACS SHINONOME 東京都江東区東雲2-7-20 TEL:03-3528-0357
【関連リンク】
A PIT
https://www.apit-autobacs.com/