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新たな展開は身近なアイテムの拡充!
コンプリートモデルにはワイド仕様も追加
スーパーGTやスーパーフォーミュラなど最上位のレースコンストレクターとしても知られる”トムス”。トヨタ系ワークスチームの一躍を担う、技術屋集団というイメージで捉えているユーザーが多いのではないだろうか。
近年は高品位なコンプリートカー製作を軸に、品質と機能を追求したハイブランド戦略を展開。完璧なクオリティコントロールで製作されたパーツ群は、トヨタのディーラー網を通して販売されるものも多く、まさに王道のメーカー系コンストラクターというイメージを追求してきたのだ。
ブランドイメージが確立されたトムスではあるが、広報の今村さんの話では「少し敷居を下げ“身近なトムス”を感じてもらうための戦略を立てている最中」だという。
その点において、多くのユーザーの注目を浴びているGR86は大切な戦略車種の大本命。従来のコンプリートカー製作からの派生としての高機能パーツばかりでなく、手軽に身に付けれる用品系の企画・開発にも力を注いでいるのだ。
新たにラインナップされたインテリアのカーボンドレスアップパーツもその流れの一つとなる。フロントエアコンダクトカバー、サイドエアコンダクトカバー、ドアトリムカバー、シフトパネルカバー、ドアスイッチパネルカバー、メーターインナーフードカバー、スカッフカバーを設定。
素材は全て高品質なドライカーボンという本格仕様で、両面テープで手軽に導入できる点もポイントと言えるだろう。
先日、ラインナップに加わった純正バンパー対応のトムスバレル(29万7000円)は、オールステンレス製としてエントリーユーザーが取り入れやすい製品を追求。なお、テールエンドはチタンカラーとTOM’sロゴのコンビネーションで高級感を演出している。
足回りは、ストリート向けのスポーツサスペンション(20万9000円)を早い段階でリリースしているが、その先の領域を求めるユーザーに向けたハイエンド車高調の開発計画がいよいよスタートしそうな気配だ。
エクステリアはトムスのスタイリングキットでフル武装。スーパーGTマシンの空力コンセプトをモチーフに開発されたエアロパーツは、どれも単なるルックスを変える手段としてのアイテムとは一線を画す、真の機能美を秘めたチューニングパーツと言える。
さらに注目したいのは、新開発のオーバーフェンダーキットを纏ってデビューしたコンプリートモデルであるトムスTSS。オーバーフェンダーは大きく張り出しているように見えるが、片側8mmと構造変更の必要もないレベルなのがポイントだ。
インテリアの小物系からコンプリートカーまで、高品位なトムスらしさはそのまま。エントリーユーザーにも手が届く豊富な製品展開は、GR86オーナーであれば見逃せない存在というわけだ。
●問い合わせ:トムス TEL:03-3704-6191
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トムス
https://www.tomsracing.co.jp