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中古車市場で人気上昇中のスーパーセダンを試す
最高速は292.7キロをマーク!
初期型なら、200万円を切るプライスタグが掲げられるまでに中古相場が落ち着いたレクサスIS F。レクサスを代表する大排気量スポーツセダンとして登場しただけあって、性能は一線級。そんなことから、最近ではジワジワとチューンドベースとして人気が高まってきていたりもする。
では、実際にIS Fはどれほどのチューニング適合度を秘めているのだろうか。その答えを探るべく、今回は高速周回路で本格的な加速テストを敢行した。
テスト内容は、実力派チューナー“MCR”全面協力の元、1台の車両でノーマルとチューンドの状態を現場で作り出し、それぞれを小野ビットで計測するというものだ。
チューニングの内容は吸排気のブラッシュアップだ。まず、排気系はセンターパイプからフルチタンで製作した『MCR クリムゾン エキゾーストマフラー ファーストクラス』に変更。排気効率の向上によって、マフラーのみで10psアップを実現した。重量もセンターパイプで純正比-9.8kg、リヤピースで純正比-10.5kgの超軽量仕上げだ。
そして吸気系は、試作の純正交換タイプエアクリーナーをセット。交換することで約5psアップを達成。なお、純正の黄色いタイプはデンソー製、走行距離も少ないため非常に綺麗な状態だ。
早速、検証結果に移っていこう。まず、結論としては260キロの到達時間がチューニングによって0.5秒短縮された。
なお、小野ビット計測の計測紙によると、260キロまでは全開で約1.5kmの距離があれば到達可能だ。これは富士スピードウェイのメインストレートとほぼ同じ長さであり、260キロ到達までに0.5秒の差が付くのであれば、計算上36.1mノーマルを引き離すことが可能となる。つまり、富士のメインストレート区間だけでクルマ約8台分(1台4.5m計算)の差を付けることができる…という計算になる。
最高速は参考値としてチューンドのみで計測。メーター読みでは300キロオーバーを記録していたのだが、小野ビットで正確に測定したところトップスピードは292.7キロという結果に留まった。制御系がスピードリミッターを解除したのみなので、ここからECUチューンを行なえば300キロ突発は間違いないだろう。
レクサスIS Fは、元々オーバー300キロ走行を想定して開発されたモデルだ。確かに280キロオーバーの領域でも車体は安定しており、まだ先を見せてくれそうな予感があった。デビュー当時、レクサスのフラッグシップと呼ばれたスーパーセダンの性能は伊達じゃないというわけか。
●取材協力:MCR 千葉県柏市大青田713-2 TEL:04-7199-2845
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