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展示車両は購入も可能!?
オープニングイベントにはGT-R開発責任者の田村宏志氏も!
「ここは一体なんなんだ…」。初めて訪れた人は誰もがそう思うに違いない。三重県の松坂市と伊勢市の中間に位置する多気郡明和町で、中古車販売やメンテナンス・車検などを担う“町のクルマ屋さん”として親しまれている“クルウチ”。しかし、店舗の裏手に回ってみると、そこには驚きの光景が広がっていた。
本物のケンメリGT-Rに240Z、歴代GT-R、フェアレディZ、AE86、スープラ、NSX、S2000、シビックタイプR、シルビア&180SX、RX-7…等々、国内外で人気の絶版スポーツモデルがズラリと並ぶこの場所が、クルウチ博物館と呼ばれる施設だ。
GT-R館やオートサロン館、ハチマル館に軽自動車館など、テーマごとに6館に分けて展開されており、屋外や別の場所に保管されている車両も含めるとその保有台数は400台以上におよぶというから恐れ入る。
これらは、かつて仙台ハイランドのドラッグレースで名を売り、現在も2000ps仕様のR35GT-RやRZ34型フェアレディZなどで走り続けている久留内良彦代表が「自分の好きなクルマを集めたオモチャ箱」と表現するコレクション達。条件があえば購入することもできる、つまり販売用在庫車でもあったりする。
通常の自動車博物館に展示されている個体はフルノーマルのイメージだが、このクルウチ博物館ではカスタムされた車両も非常に多い。チューニングフリークにはたまらない施設と言える。
そんなクルウチ博物館の一角には、日産自動車ブランドアンバサダーを勤める田村宏志氏が開発に関わった車両を集めた「田村宏志ミュージアム」も用意。同氏がオーテック在籍時に携わった、ザガートステルビオやスカイラインオーテックバージョン(R32)なども展示されていた。
2024年2月4日に行われたオープニングイベントには田村氏本人も参加し、MCを担当したマナピーこと鈴木学氏、久留内代表、まるるん館長こと三田真由さんらと共にテープカットセレモニーを実施。トークショーやサイン会なども開催され、大盛り上がりの一日となった。
なお、このクルウチ博物館は、クルウチで車両購入や車検取得したオーナーが入会できる『プレミアムメンバー』のみが入館できる会員用施設として運用しつつ、月イチ程度のペースで無料開館日を設けていく予定とのこと。
ゆくゆくは、車両購入からメンテナンス&チューニングの相談窓口まで展開し、スポーツカー好きが楽しめる施設を目指していくというので、その動向に注目していただきたい。
●問い合わせ:クルウチ 三重県多気郡明和町佐田906-12 TEL:0596-53-0070
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