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製作テーマは”メルセデスにも負けない”ソアラ
アリストのパワートレインを移植!
1995年に友人から譲ってもらったというこのソアラを、大切に乗り続けているというオーナー。「最初は興味が無かったんですけど、見ているうちに好きになって。今ではスタイリングも内装も全てがお気に入りです」とのこと。
チューニングは多岐に渡るが、仮想ライバルに“メルセデスベンツの2シータースポーツモデルSL”を設定しているという点も、このソアラの面白いところだ。
エンジンは純正の2.0L直6ユニットである1Gから、JZS147アリストの2JZ-GTEへのスワップを敢行。ECUもメインハーネスも引き直してアリスト純正を使用している。
冷却系はコーヨー銅3層ラジエター、トラストシルビア用2層インタークーラー、トラスト16段オイルクーラーで強化。セッティングはHKSのF-CON Sによるもので、純正タービンながら最大ブースト圧1.1キロ時に420psを発生させる。
2JZ-GTよりも羽根の枚数が多く冷却性能も高い7M-GT用カップリングファンを使うため、ウォーターポンププーリーをワンオフ製作。その他、オイルポンプ加工による油圧上昇時の潤滑性能確保や、オルタネーターの容量アップ(90A→110A)なども行われている。
ハイソカーである20ソアラなので、ラグジュアリーさも大事にしたいということからミッションもエンジン同じくアリスト用のATをスワップ。耐久性を考えてATFクーラーも装着される。
室内は、本革シートやドアトリムなどを3.0GTリミテッドから移植することでラグジュアリー感を演出。徹底したメイキングが施されているのだ。
後付けのリヤウイングが重く、トランクが勝手に閉まってしまうため、ブラケットを製作してサポートダンパーを装着。「日産車用だと思うんですが、ヘタリ具合が絶妙でスムーズに開閉できますよ」とはオーナー。
厚みのあるサイドモールやフェンダーアーチに沿ったメッキモールなど、フロントフェンダーのエンブレム以外、3.0GTリミテッド仕様とされたエクステリア。リヤウイングは、幅がピッタリだったというアコードインスパイア用だ。ホイールは18インチのBBS RS-GT(F8.0J+40 R9.0J+45)をセットする。
足回りのチューニングポイントは、HKSハイパーマックスIIダンパーとarcスタビライザー。さらにJZA80用ローターと、ナイトペイジャーのブラケットを使ってUCF30用キャリパーを流用するなどブレーキも強化される。
「実は、すでにレヴォルフェS.A.のボールベアリングタービンや大容量サージタンクが手元にあるんです」と話すオーナー。このマシンのチューニングはまだまだその途上なのだ。(OPTION誌2012年10月号より抜粋)
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