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ほぼ全パートがワンオフ加工の嵐!
ソレタコデュアルを意識したメカチューンRB25も見どころ
ネオクラシックの雰囲気が全身から漂うこのZ31型フェアレディZは、かつてはVIPカーのカスタムを楽しんでいたという岩手県”鈴木オート”の代表が製作したストリート仕様だ。
まず注目すべきはその車高の低さ。といっても、日常的にこの車高で走行しているわけではなく、これは組み込んだエアサスを最低まで下げた着地状態。普段使いにも苦労しないシャコタン仕様に仕上げられているのだ。
エアサスはワンオフ。ユニバーサルエアーのエアタンク一体型コンプレッサーをリヤのストラット間にマウントし、サスにはファイヤーストーン製のエアバッグを溶接固定したL175S型ムーヴ用の車高調を加工流用している。
ホイールはバラマンディのイレブン。前後ともに17インチでフロントが9.0Jマイナス10、リヤが9.5Jマイナス35という構成。ブレーキはBNR32純正を流用することで強化済みだ。
ボディカラーはオリジナルのグレー。光の当たり方によって七色に輝くパールが浮かび上がる仕上がりは美しいの一言だ。
ベース車両はRB20エンジンを搭載するZRグレードだが、エンジンはNAのRB25をスワップ。ヘッドにはHKSのハイカムを組み込んで高回転域のパワー追従性を高めつつ、トラストの大容量サージタンクやフジツボのEXマニで吸排気環境を最適化。「昔で言う”ソレタコデュアル”を意識してみました」とはオーナー。
オーナーが30年以上愛用しているというミケロッティのステアリングや、後付けパワーウインドウキットなど時代を感じさせるアイテムが満載のインテリア。シートはドライバーズ&ナビ共に往年のレカロSR-3をチョイス。
不動車をベースにイチから作り上げたというこのZ31。hiroの当時物エアロパーツを始めとした時代を感じさせるアイテムと、エアサス等の最先端カスタムパーツが絡み合ったスタイルはインパクト抜群。魅力的すぎる仕上がりだ。
PHOTO:土屋勇人
●取材協力:鈴木オート 岩手県紫波郡矢巾町南矢幅煙山11-10 TEL:019-618-0987