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4A-Gエンジンスワップで走りが激変!
1トン切りの軽量ボディで軽快なドリフトを繰り出す!
元D1GPドライバーであるH.D.O板倉代表の迫力ある走りに心を奪われてドリフトを始め、20年以上H.D.Oに通い続けている“むっくさん”。色々なクルマでドリフトを楽しみたい…と、ハチロクやシルビア、ローレルなどを乗り継いできたが、8年前からゾッコンなのがこのAE70だ。
「20年くらい前にH.D.Oの片隅で見かけて一目惚れ。ただ、書類が見当たらない…とのことで、その時は購入を断念。その後は乗りたくても見つからずに半ば諦めていたのですが、念願叶って巡り会えました」というのが出会いの経緯だ。
ちなみに、手に入れたのは書類問題で購入を断念した運命の個体。その当時はフルノーマルだったが、書類を探し出したH.D.Oのスタッフがドリフトを楽しむために4A-Gへのエンジンスワップやオールペンなど、一通り手を入れて仕上げていた。
むっくさんが愛車に迎え入れてからは、ドリフトを楽しみながら長く乗り続けるためのコンディションアップやオリジナリティの注入に着手。
セダンの使い勝手は崩さないように、リヤシートをキープした11点式ワンオフロールケージやピンストライプやキャップボルトのアクセント付け…等々、チューニングとカスタムの双方からAE70ライフを満喫している。
なお、ハコスカ風に仕上げられているフェイスは、フロントバンパーが製廃となっていたことから生まれたものだ。
「バンパーレスでカッコ良く仕上がらないか?」と思案する中で、H.D.O板倉代表がハコスカの丸目4灯仕様に着眼。E70カローラ前期型のヘッドライトから下半分をハコスカ風に仕上げる『ハコーラエプロン』が、HDOの旧車用パーツブランドである“オールドスター”からプロデュースされた。
心臓部は1500GLグレードの3A-Uから、アフターパーツが豊富に出揃っている4A-Gにスワップ。AE70の軽量ボディならパワーアップの必要性も強く感じないことから、エンジン本体はノーマルのままだが、ドリフトの高負荷に耐えられるよう点火系やクーリングパートは強化済みだ。
コクピットも拘り満載。浮きや劣化に悩まされるダッシュボードはレザーカバーをあしらい、視線移動が少ないフード内に追加メーターをインストール。オーディオ類はワンオフのアルミボックスでシフトレバー前方へとまとめた。
ロールケージはオールドスターのワンオフ11点式。セダンとしての使い勝手良さが崩れないよう、リヤシートもしっかり使えるようにレイアウトされている。
気になるのはドリ車としてのポテンシャルだが、1トン切りの軽量ボディがゆえにノーマルの4A-Gでも十二分にマシンを振り回せるとのこと。
AE70カローラを知らない世代にも純粋にカッコ良いと思わせる。そんな隙のない作り込みが冴えるエンジョイドリフトスペックだ。
取材協力:エイチディーオー 広島県福山市引野町273-1 TEL:084-945-0856
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