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仕様変更を経て辿り着いた4B11改2.2L+GTII7460ターボ仕様
末永くランエボを楽しむための老舗ならではのアプローチ
日常の足として不満なく使え、それでいてサーキットに持ち込めばキッチリとタイムを出せる。そんな幅広いユーザーニーズに対応するべく進化を続けたのが、老舗“カンサイサービス”のCZ4A(SST仕様)だ。
度重なる仕様変更を受けているマシンだが、現在は、HKS鍛造ピストンとオリジナルのコンロッドを組み合わせて2.2Lまでスープアップした腰下に、ハイカム(IN256度/EX248度)とGTII7460タービンをセット。最大ブースト1.5キロ時に361ps&45.8kgmというスペックに落ち着いている。
もちろん、これは安全マージンを十分に取った上での数値。ブースト次第では400psも狙える。なお、サーキットでの連続周回まで想定し、エンジンオイルクーラーおよびSSTクーラーも装備される。
エキゾースト環境は、HKSのスポーツキャタにオリジナルのフルチタンクロスフローマフラーをセットした合法仕様だ。テールエンドの美しいヒートグラデーションがランエボXのリヤビューを盛り上げる。
サスはHKSハイパーマックスMAX IIIベースのカンサイスペックだ。フロントデフに組み込んだオリジナル機械式LSDまで含めてセッティングされ、懐が深く操りやすい『曲がる4WDマシン』を作り上げている。
ドレッシーなホイールは19インチのアドバンレーシングRGII。10.5J+25という極太サイズを前後とも飲み込んでいる。セミグロスブラックのカラーがホワイトのボディに美しく映える。タイヤはアドバンネオバAD08R(FR265/35-19)。ブレーキはプロジェクトミューのスポーツフォージドキャリパーキットを装備。フロントが6ポット、リヤが4ポットだ。
シンプルかつ上品にまとめあげられたエクステリア。フロントセクションは、オリジナルのカーボンフロントバンパープロテクターおよびカンサイサービスが取り扱うセイボン製のカーボンフロントリップStyle-VRで武装。クーリングボンネットもセイボン製の逸品だ。リヤにはボルテックスのGTウイングを装備して前後の空力バランスを整えている。
基礎体力を向上させるパワーメニューだけでなく、LSDを含めたサスセッティングやブレーキ強化、ボディ補強など、速く走る上で必要なチューンを全方位に渡って敢行。オールラウンド型に求められるバランスを、高次元で実現したランエボXなのだ。
●取材協力:カンサイサービス 奈良県奈良市小倉町1080 TEL:0743-84-0126
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