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295サイズのタイヤに合わせてワイドボディを製作!
サーキットを満喫できる仕様を目指した快適快速GT-R
関西の名門チューナー“トライアル”がチューニングを担当するこのBCNR33は、その個性的なルックスから仲間内の間で「バットモービル」という愛称で親しまれているユーザーカーだ。
オーナーの望むチューニングコンセプトは、”ストリートでもサーキットでも不満なく速さを体感できるGT-R”というもの。独創的なエクステリアに注目が集まるマシンだが、実はエンジンから足回りに至るまでキッチリと作り込まれているのだ。
心臓部のRB26DETTは、腰下をトラスト鍛造ピストン&H断面コンロッドで強化した上、ヘッドにはHKSハイカム(IN&EX:264度)を投入。そこにGT-SSタービンを組み合わせて、ブースト1.3キロ時に560psを発揮。パワーはかなり抑えられているが、大容量ラジエターやオイルキャッチタンクの装備など、今後のステップアップも見据えたモディファイがなされている。
エキゾーストはトライアルのオリジナルチタンマフラーで武装。メインパイプ80φで低中回転からベストな背圧を保持してくれる車検対応仕様だ。
足回りはオーリンズ改車高調(FR18kg/mm)を軸に構築。ギリギリまでブレーキポイントを遅らせて走る、突っ込み重視のドライビングスタイルというオーナーに合わせて、ブレーキはフロントにブレンボ6ポット+370mmローター、リヤにブレンボ4ポット+343mmローターをセットして強化する。LSDはクスコを奢る。
赤を基調にしたカラーリングでコーディネイトされたインテリア。インパネ周りのレッドは塗装ではなくカーボン転写によるもの。ロールケージはセーフティ21の7点式、シートはドライバーズ&ナビ共にレカロのフルバケを装備する。ミッションはOS技研の5速クロスだ。
メカニカルグリップの向上を狙い、フェンダーをワイド化した上で前後にハンコックのヴェンタスR-S3(FR295/30-18)をインストール。ホイールはボルクレーシングTE37SLだ。
エクステリアでは、ワンオフのワイドボディが強烈な個性をアピール。形状はスーパーGTなどの空力トレンドも盛り込まれているが、ブラックのボディカラーと大きく張り出した前後フェンダーの処理はインパクト抜群だ。
サーキット仕様として欠かすことのできない空力チューニングも推進。フロントには大型のカナードとリップを備え、リヤにはブリスターフェンダーの幅に合わせたボルテックスのGTウイングをインストールしている。
見た目の迫力通りの走りを実現するために、繊細なバランスで全身を底上げするメイキングが施された漆黒のBCNR33。ジャンルを問わず、様々なチューニングカーを手がけてきた老舗のノウハウが光る1台だ。
●問い合わせ:トライアル 大阪府堺市美原区丹上87-1 TEL:072-362-7779
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トライアル
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