目次
ロッキーオートのコンプリート仕様に迫る
RBエンジン換装+オートマ搭載+エアコン完備=超快適!
レストア時に新品のバンパーやフロントウインドウ、ゴムモールまで交換され、新車レベルの極上ボディで仕上げられたKGC10型ハコスカ。しかしこのチューンド、単に旧車をリフレッシュしているのとは訳が違う。
心臓部に搭載されているのはL型ではなく、C33ローレルのRB25DEエンジン。ミッションは5速オートマで、電動パワーステアリング、オートエアコンやパワーウインドウなど、当時のハコスカではあり得ない快適装備を導入。そう、旧車のリメイクに現代の技術を採り入れた本気のレストモッド仕様なのである。
この車両を製作したのは、ハコスカやケンメリ、S30Zなど、往年の名車の専門ショップとして長い歴史を持つ“ロッキーオート”。オリジナルに忠実なフルレストアを手掛ける一方で、現代のエンジンや装備を搭載し公認を取得した旧車コンプリートも提案している名門だ。
内装もこのチューンドの見所のひとつ。ダッシュボードはハコスカ純正、そこから下の大部分はロッキーオートによるワンオフパネルとC33から流用されたメーターなどのパーツ類で再構築されている。ステアリングはナルディクラシックだ。
オートマのシフトゲート周辺に、オートエアコンやパワーウインドウのコントロールスイッチを配置。大きなエアコンユニットは助手席のグローブボックスの下に隠されている。
前後シートは純正のまま表皮を高級レザーに張り替えてリフレッシュ。内張り等の内装パーツも程度の良いものに変更されているため、室内空間も新車並みの美しさだ。
エクステリアは当事の面影を強く残す。ホイールは、RSワタナベと並ぶ定番にして王道のハヤシレーシングをチョイス。前後にオーバーフェンダーをセットした上で、フロントに8.0J×15のオフセット0、リヤに9.0J×15の-19という深リムをセットしている。
エアコンはバッチリ作動し、ステアリングもパワステのおかげで子供でも楽に回せるレベル。旧車好きはストックのエンジンに拘る人も多いが、50年以上前のモデルとは思えない快適性と鋭く吹け上がる直6の走りを体感すると、これはこれでアリかも…と思うはず。それほどまでに違和感がないのだ。興味あるユーザーは、一度ロッキーオートを訪れてみてはいかがだろうか。
●取材協力:ロッキーオート TEL:0564-66-5488
記事が選択されていません【関連リンク】
ロッキーオート
http://www.rockyauto.co.jp