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2005年仕様のWRカーを忠実に再現
カーボン目の向きにまで拘ったラ・アンスポーツ渾身のエアロ!
1990年代後半〜2000年代前半に掛けて、WRC(世界ラリー選手権)を席巻したインプレッサ。獲得したタイトルは数知れず。1997年にはマニュファクチャラーズタイトル3連覇を達成している。
そんなWRカーのレプリカ仕様を数多く手掛けてきたのが、千葉県野田市の『ラ・アンスポーツ』。本物そっくりに仕上げられたエアロパーツやワイドボディキットは、国内のみならず海外からも高い注目を集めるほどだ。
ここで紹介するのは、ボディ全幅が1770mmから1800mmまで拡大されたWRC2005年仕様のインプレッサ(GDA/B-C.D.E型用)。ワイドボディはもちろん、フロントバンパーやフェンダー形状、さらにはカーボンの折り目の向きまでも計算して作られた拘りのレプリカスペシャルだ。
当然ながら、競技用のボディキットを完全にコピーしてしまうと車検に通らない部分や街乗りで支障をきたすなど、何かしらのネガ要素が出てきてしまう。そのため、ラ・アンスポーツではWRカーの熱量をキープしたまま保安基準の範囲内へと大幅なリメイクを敢行しているのだ。
前モデル(04年バージョン)では市販化されなかったリヤバンパーも、2005年モデルではワイドボディに合わせて製作された。
忠実に再現すると車検に通らなくなってしまうため、ホイールアーチ後方の落ち込みをなだらかにしたフロントフェンダー。装着ホイールは10J×19オフセット+20というサイズ(20mmスペーサー使用)。ノーマル比25mmワイド(片側)となる。
リヤフェンダーのデザインは、04年バージョンではリヤドアの中央から盛り上がるデザインを採用していたが、リヤドア前方からなだらかに膨らむ形状に変更。これにより、ボディとの一体感がさらに増している。
ワイドフェンダーを装着しても太いタイヤを履くとタイヤがボディに干渉するようになってしまうため、切断&溶接加工が必要になる。もちろん、ラ・アンスポーツでも対応可能だ。
特徴的なスプリッターリヤウイングはフルカーボンでコンプリート。重量は7.5kgと、想像以上に軽量で設計されている。
エキゾーストマフラーもWRカーそのもの。純正の中間パイプと組み合わせるタイプで、レイアウトはメイン70φ→テール75φ。素材はオールステンだが、ホワイトカラー仕様も設定されている。
他にもGDBシリーズ共通のルーフシェルやトランクもカーボン製を用意。レプリカとは関係なく独自にデザインしたルーフスプリッターも同社の人気商品だ。
カギ穴を隠すことで盗難防止にもなるドアキーレスカバーは、特殊な両面テープで装着するタイプ。1台分4枚で2万6400円だ。
ラリーカーへの憧れと情熱が生み出した作品群、全盛期の競技車両に興味があるスバル車オーナーは一度問い合わせてみてはいかがだろうか。
●取材協力 ラ・アンスポーツ 千葉県野田市中野鹿島町11-13 TEL:04-7125-5536
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