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全幅2メートル超の圧巻ワイドボディ仕様
心臓部は20B、テスタロッサを意識した造形が光る
RE雨宮が東京オートサロン1991で発表し、コンプリートカー部門優秀賞を獲得したFC3Sベースのスーパーチューンド、それがGReddy3(グレッディIII)だ。
フェラーリ・テスタロッサに負けない迫力を求めたエクステリアは、全幅2メートル超のブリスターフェンダーを軸に構築。そこにポルシェ928風のポップアップライトシステムとガルウイングドアを組み合わせ、強烈なインパクトを手にした。なお、デビュー時はレッドのボディカラーが印象的だったが、現在はホワイトへと塗り替えられている。
ルーバータイプのフィニッシャーは、ワイドなリヤビューをより引き立たせるための演出。スクエア形状のツインテールマフラーまで含めて、とても国産チューンドとは思えないアプローチだ。
大迫力のエクステリアに負けじとエンジンベイも徹底。心臓部は2ローターの13B-Tから3ローターの20B-REWへとスワップした上で、TD06-19Cツインターボシステムをドッキング。最高出力は450〜480psに達しているというから恐れ入る。
足回りはJSS用のスペシャル車高調を軸に構築。ホイールはRE雨宮オリジナルのAW-7(F17×9.0J R17×12J)で、タイヤにはダンロップパフォーマ8000(F245/40ZR17 R335/35ZR17)をセット。
製作当時のボディカラーはレッドだったため、それに合わせてインテリアも全て同色でコーディネイト。助手席側にはワンオフメイドのダッシュパネルフードを装着した上、大型モニターをインストール(当時は追加メーターを埋め込んでいた)している。
「グレッディ3を作った時代って、ボディの公認取得は比較的簡単だったけど、20Bを積んだエンジンの公認はまだ難しかった。このクルマはベースが逆輸入車だったから成立したんだよね。今でもお気に入りのチューニングカーだよ」とは、製作責任者のRE雨宮・雨さん。
RE雨宮の持つブランドイメージを随所に残しながら大胆果敢にチャレンジした超大作、その魅力は月日が何年経とうとも決して色褪せることはない。それどころか、その輝きは増すばかりだ。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
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