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GTIIタービンでハイレスポンスな300馬力を獲得
名門マルシェがトータルチューニング!
このBL5型レガシィは、スバル車チューンを得意とする“カーステーション・マルシェ”が、「街乗りでは超快適で、なおかつスポーツ走行も楽しめる」ことをテーマに仕立て上げたチューンドだ。
パワーの源となるのは、HKSのGTIIタービンだ。元々はGRBのAT用として設定されていたモデルで、GT2835並のレスポンスとGT3037に迫る風量を備えたこのタービンは、低排圧設計でエンジンエンジンにも優しい。マルシェでは、本来シングルエントリーであるこのタービンをツインエントリー化するブラケットを製作、BLレガシィへの装着を可能にした。
エンジン本体がノーマルのため最大ブースト圧は1.2キロに留めているが、それでも約300psと必要にして十分な速さを手にしている。
なお、BL5に搭載されるEJ20は鋳造ピストン仕様のため、エンジン本体がノーマルではGRBのようなハイブーストには対応できない。そのためこの車両では、あえて最大ブースト圧を低めに設定している。また、インタークーラーコアに細かい粒子を吹きつけることで表面積を稼ぐボロンコート加工や、後付け電動ファンによる強制送風で冷却効果を引き上げている点も見逃せない。
一方の足回りは、HKSハイパーマックスベースのオリジナル車高調を装備。スプリングは前後とも10kg/mmのレートを組み合わせている。
その他、フロントロアアームやリヤメンバーには強化ブッシュを導入し、さらにサスの付け根を強化する『メンバー筋金くん』とリヤメンバーブッシュを補強する『リヤブッシュすぐるくん』で、各部のヨレを抑制。これらのパッケージによって、レガシィはWRX STI顔負けの走りが可能になるという。
ホイールは17インチのボルクレーシングCE28(リヤは不明)でタイヤにはディレッツァZIIスタースペック(235/45-17)を装備。ブレーキもフロントにエンドレスの6ポットキャリパー+340mmローターを組み込んで強化済みだ。
数多いEJ搭載車の中でも、シャシー性能は最高傑作との呼び声も高いBL型レガシィ。そんな名車をシンプルなメニューで磨き上げ、走りを確実に進化させることに成功したリアルチューンドというわけだ。
●取材協力:カーステーションマルシェ 群馬県前橋市亀里町1224 TEL:0247-265-6789
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