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ゼロヨンから足を洗うはずだったのに・・・
超重量級ながら9秒台を叩き出すフルチューンステージア
元々はフルチューンのBNR32でドラッグを楽しんでいたオーナー。数多くの大会やイベントにも参戦していたが、長年の競技使用によってボディが寿命を迎えてしまったという。
「そろそろ足を洗う時が来たか…」と思い、ドラッグレースを辞める一歩手前までいったものの、コツコツとステップアップさせてきたエンジンがどうしても手放せず、なんと通勤用のC34ステージアへのハコ替えを敢行してしまったのだ。
そのエンジンとは、1060psを発生させる高回転重視の2.6L強化仕様だ。以前は腰下を2.8L化していたそうだが、ガスケット抜けの症状が出ることや、吹け上がりなどのフィーリング的に2.6Lの方が好みということで現在の仕様に。制御はF-CON Vプロで行なっている。
超巨大なタービンは、HKSのT51RスペシャルBB。2.6L仕様ではタービンの立ち上がりが悪く、初期トルクが不足するということで、それを補うためのNOSもセット。全噴射時のピークパワーは1100psを超える。
ミッションはOS技研のシーケンシャルドグを装備。通勤車両ということで、ストリートでも堂々と使えるようミッションまで含めて公認を取得しているのもポイント。ナビやオーディオ、エアコンも装備されており、街乗りでも問題なく使用できるクルマなのだ。
フロントにはワイドフェンダー、リヤにはフェンダーモールを装備し、前後275/40R17サイズのフージャードラッグラジアルを履く。サスペンションはアラゴスタ車高調。1.7トンもの重量級マシンのため、サスセットは以前のBNR32よりもシビアだという。
取材日のベストタイムは9秒610。快適装備満載ながら、オーナードライブでこのタイムを安定して刻めるのはハイレベルなマシンセッティングの賜物だ。生粋のドラッグマニアが辿り着いた、究極の通勤快速ワゴンなのである。
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