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心臓部はRB26改2.8L+T618Zツインで600馬力を発生!
誰にも負けたくないという気持ちが生んだチューンド
優れたパーツを選び、それを組み合わせる。そして、自分が好きなパーツは必ず取り入れる。「絶対に負けたくない」という単純明快な思想こそ、このBCNR33のコンセプトだ。
チューニングは高速巡航のみをターゲットに進められた。心臓部のRB26DETTはニスモGTブロックを核に、GTコンロッド&クランク、そして東名パワードの87.5φピストンで排気量を2.8Lへと拡大。カムシャフトはIN側にHKSのVカム(248度8.6mmリフト)を、EX側に東名の260度9.15mmリフトを投入。タービンはT618Zツインで、最大ブースト圧1.5キロ時に600ps/7000rpm、61kgm/5000rpmを発生する。
エキゾースト環境は、フロントパイプを含めてアミューズコーポレーションのR1チタンで統一。メイン90φ、テール130φという太さ、チタン特有の焼き入れが見せる存在感、そしてなによりパワーを重視したセレクトだ。また、ボディカラーとのマッチングの良さもオーナーの拘りである。
足回りのセッティングは「とにかく曲がるようにしてくれ」というオーダーを受け、イケヤフォーミュラ製の調整式ピロアームを採用。車高調はスポーツ方向に振っていながらも、適度な乗り心地がキープできるHKSのハイパーマックス・プロを組んでいる。
エクステリアも拘り満載だ。フロントはオートセレクト、サイドはトップシークレット、リヤはヴェイルサイドというセレクト。前から、横から…と、それぞれ独立した目線でカッコ良いと思うスタイルのエアロパーツを組み合わせた。これをEkiShow塗装することで違和感を払拭すると同時に迫力を演出。ブルー系のメイプルを使うことで、GT-Rらしさを際立たせている。
ホイールは、グラムライツ57プロの18インチ(10J)を装着。リムにチタンコーティングが施したモデルを選ぶことで、ボディのEki Showカラーを受けついだイメージにコーディネイトされているのだ。
追加メーターやブーストコントローラーはブリッツで統一。ナビモニターにはHKSキャンプ2がセットされる。“新しいパーツは真っ先に装着したい”という点も譲れないのだ。また、シフトブーツやサイドブレーキブーツに加え、助手席やリヤリートにはスーペリアのカーボンルックレザーをあしらい、高級感も追求する。
徹底して貫き通す“自分流”のスタイル。しかし、これが完成形ではなく、さらなるパフォーマンスアップが予定されているというから、計り知れない野望を秘めたオーナーである。
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