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ランエボ顔で180SXテールを持つDC2インテグラ爆誕!
ホンダ・三菱・日産のコラボマシン!?
実物を見た時の衝撃たるやハンパではなかった。フロントはランエボIX顔で、リヤビューは180SX。その実は、DC2型インテグラという想定外だらけのカスタムマシンなのだ。メーカーもデザインも全く異なるモデル同士なのに、よくぞここまで綺麗に仕上げたものである。
事の発端は、オーナーがBMWのヘッドライトを移植したインテグラを雑誌で見て共感を覚えたところから。ただ、あれこれ調べているとBMWのライトは新品で片側9万円前後することが判明。それでは予算的に厳しいためBMW顔の移植計画は断念。そこで、2連以上のプロジェクターHID化が構築できるライトを探していたところ、ランエボⅨに行き着いたそうな。
製作工程は、まずはランエボⅨのヘッドライトとコアサポートのライト固定部をDC2に移植。フェンダーもDC2の取り付け部分だけ残してランエボのフェンダーを合体。バンパーは幅を詰めて辻褄を合わせ、ボンネットはDC2用をベースにライト周りのカットだけ加工して作り上げた。
そして、リヤセクションは「誰もやってない仕様にしたい」との強い想いから180SX化を決意。180SXの事故車から剥ぎ取ったリヤパネル一式とテールレンズ類をフル移植し、D-MAXの180SX用ブリスターフェンダーキットを使ってボディラインを整形している。
なお、リヤハッチはエンド部分だけ180SX用を使っているが、キャッチ周辺の高さが合わなかったため大加工。苦労の末に違和感のないフォルムへと導いたそうだ。
また、ブリスターフェンダー化するとフューエルリッド部分だけ凹んでしまうケースが多いが、マグネットロックと鍵付きのフューエルキャップを利用することで、ボディラインにマッチしたフューエルリッドを実現。こうした細かい処理が完成度に影響するため、手を抜かず徹底的に拘ったそうだ。
エクステリアに負けじとエンジンも内部までしっかりと手が加えられているのが、このマシンの凄いところ。心臓部は戸田レーシングの82φピストンが組み込まれたボアアップ&ハイコンプ仕様で、5次元のEXマニとR1チタンマフラーが奏でる高周波エキゾーストサウンドは刺激的だ。
完成までには1年を費やしたそうだが、その甲斐あって高い完成度を誇る唯一無二のカスタムインテグラが誕生。オーナーのカスタム魂には感服だ。(OPTION2誌より抜粋)