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コンセプトは自走サーキット遠征仕様!
快適装備を残しつつの軽量化で車重1300kgを実現
ホンダ社チューンの名門“M&Mホンダ”が手掛けたアコードユーロRの登場だ。エアコン&カーステ付きの快適仕様で、オーナーは自走で全国各地のサーキットに出撃。富士スピードウェイでは2分2秒台、初走行の筑波でも1分4秒台をマークするなど、ユーロRらしからぬ走りを披露する。
エンジンは、鍛造0.5mmオーバーサイズピストンとI断面コンロッド、そして専用クランクからなるM&Mホンダの2.15Lコンプリートを搭載。そこに50φのスポーツインジェクションシステムを組み合わせ、9000rpmまでストレスなく吹け上がる275psを生み出している。ストリートでの使い勝手を考慮し、4スロは剥き出しではなくカーボンインダクションBOXを組んでいるのも特徴的だ。
ディフューザーから覗く左右出しのチタンマフラーはM&Mのワンオフ品。トランクやボンネットをカーボン製に交換するなど軽量化にも拘りを見せる。
足回りはオーリンズベースのM&Mオリジナル車高調。スプリングレートはフロント22kg/mm、リヤ20kg/mmだ。ホイールはボルクレーシングTE37SLの18インチで、タイヤにはハンコックのヴェンタスTDを組み込む。
サスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にブッシュ類はピロで打ち替えられ、サブフレームもリジット化。アームは調整式を多数投入して、アライメントをスポーツ方向に振っている。
ブレーキはフロントにap製6ポットキャリパーを装備。2ピース構造の大径ローターは、制動力アップはもちろん、バネ下重量の軽減にも貢献してくれる。
タイプRと比べて重量のあるユーロRで戦闘力を引き上げるべく、リヤシートや内張りの一部は撤去されており、車重は1300kgを下回る。ここまでやっていながら、エアコンやオーディオ類はしっかりと残されているというのが、このチューンドのキャラクターでもある。
内張りを剥がした鉄板部分もボディ同色で塗り直すなど、ドンガラ仕様とはいえ仕上げの美しさも追求。なお、ロールケージは重量増に繋がるためあえて未装着だ。
こうしたトータルチューンによって、生粋のタイプRとも渡り合えるだけの戦闘力を手にしたアコードユーロR。 オーナーの情熱とM&Mホンダの技術力が組み合わさった名チューンドだ。
●取材協力:M&Mホンダ 福岡県太宰府市国分1丁目18-8 TEL:092-923-1955記事が選択されていません
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