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純粋に速く走りたいRX-7ユーザーに向けたサーキット仕様!
レーシングカーのノウハウが投入されたボディメイクも必見
純粋に「サーキットを速く走りたい」と考えているユーザーにとって、名門“レボリューション”が製作したこのRX-7は限りなく理想に近い仕様なのではないだろうか。
快適性を限界まで削ぎ落とし、機能パートはサーキットに照準を絞ってフルチューン化。あとはドライバーの好みにセッティングしていくだけ…という状態まで手が加えられているのだ。
「ナンバーレスの完全レーシングスペックに踏み込まないギリギリのレベル。自走でサーキットに行って、そのまま最速タイムを叩き出せる仕様という感じですね」とは、レボリューションの青木代表。
細部を見ていく。まずボディは一度フルストリップ状態までバラした上、数多のレーシングカー製作で培ったノウハウを投入しながら徹底的な軽量化を敢行。エアコンユニットやアンダーコート等は当然のように撤去されている。
同時に、コーナリング時に歪みやすいボディの弱点部分にはスポット溶接増しによる補強を入れ、ボディの基本剛性をアップ。そこにサスペンションの付け根まで貫通するフル溶接留めロールケージを這わせ、擬似的なパイプフレーム構造を構築している。
さらに、前後重量バランスを最適化するためにドライバーズシートは大きく後方へとオフセット。合わせてペダル機構にはレースパーツを使用し、ステアリングシャフトも延長加工することでポジションを最適化。ミッションはヒューランド製の6速シーケンシャルドグだ。
一方の心臓部は耐久性重視のスペックとなる。13B-REWエンジン本体は段付き修正に留め、オリジナルの3ピースアペックスシールをセット。インタークーラーとラジエターはVマウント化してインテークのパイピングを最短距離で結ぶ。インタークーラーの脇に確認できるコアはミッション用オイルクーラーだ。
組み合わせるタービンは、軸受けをボールベアリングに変更したTO4S-BBだ。これに1.1キロのハイブーストを掛けて、低速域からレスポンス良くターボパワーが立ち上がる470psを作り上げている。
足回りには、車重や重量バランスを計算してスプリングレート(FR16kg/mm)と減衰力を決めたオリジナル車高調を装着。アーム類はサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化している。フロントスタビは調整式だ。
旋回性能に直結するLSDはATSカーボンで、サスペンションセッティングとの兼ね合いから1.5ウェイをチョイス。オイルの熱ダレを防ぐためにデフオイルクーラーも装着するなど、駆動系の冷却性能も十分考慮した作りとなっている。
パッと見はどこにでもいそうなチューンドFD3Sだが、その実は、強靭なボディにハイレスポンスなパワーユニットを詰め込んだ生粋のサーキット仕様。実にウィットに富んだリアルチューンドだ。
●問い合わせ:レボリューション 埼玉県川口市東領家1-1-10 TEL:048-222-4690記事が選択されていません
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