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ベースは北米仕様の50thアニバーサリー!
ネオクラらしさ全開のスタイリングも魅力
オーナーが20年以上前に手に入れた北米仕様の日産50周年アニバーサリーモデル。3.1L+TD06タービン仕様にチューンして楽しんでいたが、ブーストが掛かるまでの立ち上がりがどうにも遅い。そこで、現代のスポーツカーに負けたくないと、Z31チューニングを得意とする“アバンテオートサービス”にリメイクを依頼したそうだ。
最小限の手直しでオーナーの望むパワーフィールを実現するべく、タービンはアクチュエーター式のT620Zに変更。そこにアバンテオートサービスのセッティングノウハウを注ぎ込むことで、低回転域からレスポンス良くパワーが立ち上がる特性を実現。なお、インタークーラーはトラストの前置きタイプを装着する。
「ブースト1.2キロの設定で、400〜420psくらい。車体が軽いので、ライトチューンのBNR34と同等くらいの速さに仕上がっていますよ」とは、製作を担当したアバンテオートサービス代表の浅草さん。
エキゾーストマフラーはアバンテのワンオフ品で、メイン76.3φ、テール100φのシングル出し。スポーツ触媒付きの完全合法スペックだ。
ホイールはパナスポーツG7 C5Cの17インチ。足回りはアバンテオリジナル仕様のエナペタルダンパーに強化スプリングを組む。ブレーキはZ32純正キャリパーを移植した。
デジタルメーターが当時を彷彿とさせる。ダッシュボード上に鎮座するのは懐かしのレビック。これで追加インジェクターを制御する。
「ロングノーズ&ショートデッキのスタイリングがZ31の魅力。GTカーにはないスタイルですよね」と浅草さん。当時は湾岸から峠まで楽しめる万能なイメージがあったと振り返る。
今後は追加インジェクター撤去し、マネージメントをLINKフルコンに変更。スロットル径やパイピングなどの見直しも行い、さらに扱いやすく速い仕様に仕上げていくという。長い年月をかけて進化を続けるレフトハンダーのZ31、その歩みはまだまだ止まる所を知らない。
●取材協力:アバンテオートサービス 神奈川県横浜市都筑区池辺町4890-3 TEL:045-930-1411