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CR14DEエンジンにGTS4015HPをカスタムインストール!
1400ccとは思えないパワフルフィール
キット設定が無い車種の過給機チューニングを得意としている千葉県の“カーメイキングレヴュー”。そんな同ショップが熟達した手腕を振るった新作、それがこのCR14DEエンジンを搭載するK12型マーチだ。
実はこのマーチ、元々は某メーカーのルーツ式スーパーチャージャーキットが組まれた状態だったのだが、高回転域までパワーが追従しない下フリの特性にオーナーは嫌気が差してレヴューに相談。前塚代表とディスカッションを繰り返し、最終的にHKSのGTスーパーチャージャーへと入れ替えることになったそうだ。
もちろんK12用のキットなど存在しないため、CR-Z用のGTスーパーチャージャープロキットを流用。とはいえ、実際に使ったのはGTS4015HPスーパーチャージャー本体とインタークーラーのみで、ブラケットからパイピング類までワンオフ製作して美しく収めている。
エンジンマネージメントは、純正ECUにF-CON iSを組み合わせたサブコン制御とし、最大ブースト圧1.0キロの設定で推定160psを発揮。純正が98psであることを考えれば、十分すぎるパワーアップ率だ。
スーパーチャージャーとの位置関係の問題で、純正のウォーターポンプはベルト駆動が不可能に。そのため、電動ウォーターポンプ化も図られている。
インテーク周辺はワンオフパーツのオンパレードだ。元々装着されていたインマニ一体型のスーパーチャージャーキットを完全撤去し、新たに純正スロットル対応の大容量アルミサージタンクを製作。ポート径やポート長、そしてチャンバー容量に至るまで、純正とはまるで異なるスペックを与え、過給効果を最大限まで引き出すようにメイキングを進めたのだ。
かつて競技で使用されていた個体とのことから、インテリアのメイキングは超スパルタンだ。リヤシートをキャンセルした2シーター仕様で、フロントシートにはレカロのRM-SとSR-7をチョイス。ロールケージは6点+斜行バー+サイドバーの組み合わせで剛強ボディを作り上げている。
求めたのは絶対的なパワーではなく、過給機仕様を長く楽しむための整合性高い必然のチューニング。GTスーパーチャージャーを知り尽くしたレヴューらしい作品だ。
Photo:Akio HIRANO
●取材協力:カーメイキングレヴュー 千葉県袖ヶ浦市長浦580-74 TEL:0438-60-3133記事が選択されていません
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