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エンジンのみならず駆動系までフル公認!
530馬力の公道スペシャルに迫る
ここで紹介するFC3Sは、チューニングカーの公認車検専門ショップとして名を馳す“ガレージ34”の小野木代表が所有するフル公認の相棒だ。
「元々FC3Sが大好きで、現在3台を保有しています。この個体は数年前に出会ったのですが、珍しい3ローター換装仕様だったので迷わず購入しました」と話す小野木代表。生粋のFC3Sマニアというわけだ。
購入時点で公認車検を取得済みだったそうだが、そのままの状態で継続車検を受けられる状態ではなかった。そこで、小野木代表は細部の見直しを図りながら公認車検ショップのデモカーに相応しい仕様へとアップデートを敢行。完成度を大幅に高めたのである。
タービンはワンオフのEXマニを介してT88-34Dをインストール。レスポンスを求めてEXハウジングは15cm2とし、最大ブースト圧0.9キロの設定で530psを発生させる。
なお、エンジンマネージメントにはフルコンのLINKを使用しているが、「排ガス規制に合わせた調整もLINKで行ってますが、キャブ車の時代に比べれば全然楽ですよ」とのこと。
フェンダーは前後にERCのブリスターを導入して、FD3Sサイズのタイヤ&ホイールを飲み込めるようにワイド化。ホイールはエンケイのPF07、タイヤはアドバンネオバ(F265/35-18 R295/35-18)をセットする。
ブレーキは、フロントにセルシオ純正のトヨタ製モノブロックキャリパーを流用して強化済み。サスペンションは、ビルズの特注2WAYダンパーを軸に構築する。
メインメーターは信頼性が高いデフィのスポーツディスプレイFに置き換え。助手席側にもデフィのブースト・水温・油温計が並ぶ。ミッションはFD3S純正5速だ。
ちなみに、小野木代表は詳細こそ明かせないが、長きに渡って東京オートサロン受賞車などの公認取得を多数こなしてきた実績を持つ人物。エンジンスワップ等の魔改造を画策中のチューニングカー乗りは、一度相談してみてはいかがだろうか。
PHOTO:Akio HIRANO
●取材協力:ガレージ34 埼玉県さいたま市岩槻区黒谷1334-8 TEL:048-798-2225
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