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心臓部は500馬力のRB26DETT改T517Zツイターボ仕様を換装
モチュールオーテックGT-Rカラーが斬新すぎる!
かつて、スーパーGT選手権で活躍した“モチュール・オーテックGT-R2009年仕様”のカラーリングをモチーフに彩られたR31スカイラインの登場だ。製作したのは“R31ハウス”。レーシングカラーという意味では、グループA時代のカラーリングという選択肢もあったが、そうすると全体的に当時仕様っぽく見えてしまいそうだったので却下したそうだ。
派手なデコレーションに目を奪われてしまうが、ボンネットやリップ、カナード、アンダースポイラー、GTウイングなどは全てカーボン素材のスペシャルを使用していたりもする。マフラーは、柿本改とR31ハウスのコラボレーションモデルを装備。
ちなみに、ボンネットは塗装されているが、R31ハウスのロゴ型にマスキングしてその部分だけカーボン地が透けるようにカスタムしている。
心臓部はRB26DETTを換装。もちろんノーマルではなく、東名パワードのポンカムやメタルガスケットなどでヘッド に手を入れ、T517Zタービンをツインでインストール。最高出力は耐久性重視の500ps+αで、制御にはF-CON Vプロを使用している。カーボンパーツを多用したエンジンルームは仕上がりも非常に美しい。
室内はデフィのリンクメーターや電子パーツが乱舞するスパルタンな仕上がり。ミッションにはRB25用5速を流用している。助手席側にはマフラー音量を任意に絞るための消音機構“アペックスECV”のトリガーが確認できる。なお、エアコンはトラブル時の修理が難しい旧タイプのR12ガスからR134ガスタイプに変更している。
R31は設計が古くボディ剛性は決して高くない。そのため、500psを受け止めるための補強が各部に入れられているが、センタートンネルを跨ぐように配置されたセンターフロアバーもその一部。レイアウトが独特だ。
足回りは、ジールファンクション車高調ベースのR31ハウスオリジナルで、スプリングレートを含めてサーキット用に若干ハードな味付けとなる。その他、アーム類はフルアライメント調整を可能にすべく、全て調整式を投入している。
ブレーキは前後ともBNR34用ブレンボを移植して制動力をアップ。ホイールはハブをR31ハウスオリジナルキットで5穴化した上で軽量なボルクレーシングTE37をインストール。サイズはフロント9.0J×17、リヤ9.5J×17だ。
快適装備を保ったストリートスペックながらも、サーキットでのタイムアタックを視野に入れてトータルチューンが敢行されたR31スカイライン。「サンイチのカッコ良さを世界中の人に知ってもらいたい!」という想いでショップを立ち上げ、25年に渡ってR31の魅力を伝え続けているR31ハウスらしさが溢れたチューンドだ。
●取材協力:SHIBATA R31HOUSE 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩1081 TEL:0574-28-0899
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SHIBATA R31HOUSE
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