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NAのようなハイレスポンスを誇る2JZ改TD06-25Gタービン仕様
オートマでイージードライブも可能な650馬力
元々は3S改ボルトオンターボ仕様として製作されたアルテッツァ。しかし、ターボパワーに耐えきれずATミッションが音を上げてしまう。そこでMTミッションに積み換えるが、今度はタービンの寿命が…。ここまで不具合が連鎖的に発生するような状態では、思いきり愛車を楽しむことができないと判断したオーナーは、JZS161アリスト用の2JZターボエンジンとATミッションの移植へと踏み切った。
アルテッツァにはNAの2JZ-GE搭載車が設定されていたため、エンジンの換装は比較的容易。また、チューニング適応度が非常に高い2JZは、ターボチョイス次第で簡単にオーバー500psを引き出せる。3Sベースで同じパワーを狙うことを考えれば、2JZ換装の方が安全で何かと手っ取り早いのだ。
このアルテッツァが選んだタービンはウエストゲート式のTD06H-25G。ビッグシングルという部類のサイズではないが、それこそが狙い。ターボラグを感じさせないレスポンスに優れた仕様をコンセプトとしたマシンメイクが行われているのである。
普段の街乗り状態ではブースト圧を抑えているものの、ひとたび最大ブースト圧2.0キロをかけると、即座にトルクが立ち上がる俊敏なエンジンレスポンスに加え、ホイールスピンによるブラックマークを200メートル以上も残せるほどの強烈な加速を見せる。
エンジンのパワーアップに伴ってブレーキも強化。JZA80用の対向4ポットキャリパー&ローターを移植することで、コストを抑えながらも制動力をしっかり確保。さらに、ファイナルギヤを4.1から3.7へと変更して加速特性をマイルドな方向へシフト。トップスピードも伸びて300キロオーバーを狙うことができるスペックとしている。
Aピラーに追加メーターが設置されている以外は、シンプルなインテリア。JZS161用ATミッションを選択したことでイージードライブも楽しめる。
「ブーストのかかり方がジワジワではなく、一気に“パキッ!”って上がる感じで力強いです。とくに大排気量エンジンとの組み合わせだとターボラグも気にならなくて最高です。NA感覚でハイパワーを操れるのは楽しいです」とオーナー。まさに理想的なストリート快速セダンが完成したわけだ。