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360馬力を発生する至宝のNA1チューンド!
戸田レーシング製ピストン投入で余裕の3.3化が実現
ここで紹介するNA1は、NSXチューニングを得意とする“オートガレージM”が、コストパフォーマンスまで含めてエンドユーザーにお薦めしている3.3L仕様を搭載したチューンドだ。
心臓部は、後期型のC32エンジンをベースに戸田レーシングのピストンでボアアップ。ハイカムやF-CON Vプロによる綿密な制御を組み合わせることで、出力は約360ps(6700rpm)、最大トルクは約37kgm(5200rpm)に到達している。C30Aに比べて圧倒的にピークパワーが高く、パワーバンドも1000rpm近く下から使えるような広がりを見せる。
また、C30/32系エンジンチューニングでポイントになるのがスロットル周りのキャパシティアップとのことから、エムズのラムエアクリーナーを装着。インマニを加工してビッグスロットルも装備される。
クーリングチューンも抜かりなく、サクションパイプの下にノバのヒートエクスチェンジャーを導入。これは水冷式のオイルクーラーだが、油温の安定を狙うなら空冷式よりも優れた効果を発揮する。ただし、水温に連動するのでラジエターなどのキャパシティが充分足りていることが前提だ。
エンジンチューンと同時に、ミッションもNA2用の6速MTを換装。ファイナルギヤは、サーキット走行も睨んで以前OS技研から販売されていた4.6を使用している。
一方の足回りは、クァンタムの車高調を軸に構築。可変式スタビライザーを装備し、偏心ブッシュによりネガテイブキャンバー角を増大。ブレーキは、ミッドシップでリヤ荷重が大きいため前後同サイズのブレンボキャリパー+328mmローターを投入し、パッドの材質などで前後バランスを整えている。
インテリアはシンプルメイクだ。オプションのナビゲーション取り付け用フードを使い、サーキットアタックカウンターを装備。左側のメーターはデフ(ミッション)の油温で、オイルクーラーのサーモスイッチをコントロールしている。
そしてエクステリア。後期固定式ヘッドライトに変更され、GTウイングやディフューザーなど、サーキット走行を前提にしたエアロチューンを敢行。NSXは、タイムを意識すると車高が水平かやや後ろ下がりのセットアップになっていくとのこと。ボンネットは02R用ドライカーボンでアウトレットダクト付きだ。
ちなみに、オートガレージMでは400psオーバーを可能にするC32ブロックをベースにした3.5L仕様も製作可能とのこと。日本が世界に誇るスーパーカーのリミッターを解放する至宝のパワーチューニング、魅力的すぎるだろう。
■エンジン:C32B改3.3L仕様/C32ブロック/クランク/戸田レーシング ピストン、ハイパワープロフィールカムシャフト/ヘッド加工、燃焼室容積合わせ、エンジンフルバランス加工、インマニ加工/ビッグスロットル/ARCチタンマフラー、ラジエター、オイルパン/NOVA ヒートエクスチェンジャー/HKS F-CON Vプロ ■駆動系:エクセディ カーボンツインクプレートクラッチ/NA2用6速ミッション/OS技研LSD/4.6ファイナル ■サスペンション:クァンタム車高調/サード調整式スタビライザー/ブレンボキャリパー ■エクステリア:02R用ボンネット/タイテックリップスポイラー/RFYサイドステップ/トライアルGTウイング 他
●取材協力:オートガレージM 香川県高松市上天神町751-7 TEL:087-816-8777
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