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蓄積された確かな技術とチューニングノウハウ!
新型GR86&BRZのチューニングも日々進化!
お客さんの大半がサーキット派という“イージーマジック”。マニアックなレシピやハードなメニューもこなす、頼れる貴重な存在のプロショップだ。
現在、話題沸騰中の先代86&BRZへのFA24エンジン換装だが、実験車両は無事に改造車検を取得。
「このハードルをクリアするには、FA24用のエキゾースト一式換装が必要だったり、書類面の難しさはあるものの、ドライブシャフト、ミッション、デフが変わっていないので、駆動面の問題はなく、ある程度加工の技術が備わっているショップであれば対応できるのではないか?」と井島代表。
現時点では、それよりもコスト面が課題。「FA20エンジンのユーザーがオーバーホールを考える時期になってきたので、その流れでFA24スワップの問い合わせもあるが、やはり中古エンジンそのものの流通が少ないので、費用面でまだまだ折り合いがつかないですね。エンジンアッセンブリーだけで100万円以上、エキゾースト一式にECUの書き換えも考えたら、200万円超えちゃう…。でも今後、中古エンジンが手頃で出回るようになれば広まっていくかも」と先を見据えて、ノウハウを蓄積している段階だとか。
100万円くらいでスワップができるようになれば現実味を帯びてくるし、FA24の圧倒的なパワーとトルクは魅力。純正エンジンは信頼性抜群な上、FA20ベースの過給器チューンはフロントヘビーでハンドリングが悪化するが、その心配もない。チューニングベースとして見た時の適性もFA24の方が断然上だ。
もう一方で取り組んでいるのが、GR86のポテンシャルアップメニュー。すでにスペシャル仕様のN1ダンパー(49万6100円)を発表済みだが、さらに上を目指して開発を開始。現在は、組み合わせているエンドレス製スプリングを、ヘルパー無しでスプリングレートを下げた状態でテスト中だ。伸び側のストロークを確保できて、ダンパーがしっかり機能するような手応えを掴んできている。
サーキット走行など、高回転や高負荷時にブローバイと共にオイルがサクションに吹き出してしまうトラブルを予防するブローバイセパレーターキット(8万5800円)は売れ筋商品。加工済みのオイルパン、バッフルプレート、ホース類がセットになったコンプリートキットだ。
デモカーのホイールはウェッズスポーツTC105X(9.5J+45×18)で、ブレーキにはアドヴィックスのキットを使用。マフラーはマシンに合わせたスペシャル品を備えている。
なお、イージーマジックでは負圧のパワーロスを減らすアルミ製パーツも発売に向けて調整中とのこと。エンジンチューン等の大規模なメニューからサーキットでのコンマ1秒に繋がる小物パーツまで、包括的な新旧86&BRZチューニングを進める同社の今後に注目だ。
●取材協力:イージーマジック 愛知県瀬戸市美濃池町72-1 TEL:0561-86-0933
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