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扱い切れる楽しさが何よりの魅力!
生粋のドラッガーが育て上げた快感レスポンス仕様のハチロク
このハチロクのオーナーはかつてドラッグレースに熱中し、シルビアやGT-Rのフルチューン仕様を乗り継いできたという人物。
「もう若くはないし、肩の力を抜いて気軽に遊べるクルマが欲しくて、二十歳の頃に乗っていたハチロクを再び購入したんです。フルノーマルで乗るつもりでね」と、ハチロクとの馴れ初めを語ってくれた。
ところが、購入から5年で完全なフルチューンマシンに変貌。「周囲のハチロク乗りの影響ですね。気付いたらこの状態ですよ(笑)」。
エンジンは排気量こそ変わらないものの、腰下まで手が入り、ヘッドに4連スロットルを装着したフルチューンスペック。中速トルクを落とさず、高回転域でのパワーアップを狙っているのがポイントだ。
「街乗りメインなので9000rpmまで要らないし、カム選択を272度の8.1mmリフトと中速寄りにしてますね」とは、チューニングを担当するテックアートの鎌田さん。
吸気系には、AE101のスロットルボディを流用して4連スロットル化を実施。インマニとEXマニはテックアート製だ。その他、MSD6 AL+コイルにより点火系を強化し、パワーFCで燃調や点火時期のセッティングを行なっている。
一方の足回りは、テックアートの車高調(FR9kg/mm)でセットアップ。各部をピロ化しつつ、同時にスタビライザーをTRD製に交換することで、スポーティな走りに磨きをかけている。
年季を感じさせるインテリアではあるものの、メインメーターは信頼性に優れるデフィ製(タコメーター、油温、油圧、水温、燃圧)へと変更。コラム上には永井電子のウルトラスピードメーターがセットされている。
エクステリアはテックアートのコンプリートキットでフル武装。フェンダーはフロント片側15mm、リヤ片側30mmのワイド幅で、ホイールのツラを合わせてセットするとスポーツ走行時のフィーリングが抜群に良くなるとのこと。
「通勤でもテンションが上がるんですよね。FRで挙動が素直だし、パワー感も絶妙。ドラッグ仕様をはじめ、これまで色々乗ってきましたが、このクルマは本当に楽しいですよ」と、ハチロクの魅力を語るオーナー。
エアコン&パワステといった快適装備も搭載。最高のフィーリングをトラブルフリーで楽しめるよう調律されたこのハチロクは、まさに大人のための遊び道具だ。
●取材協力:テックアート 埼玉県八潮市浮塚54-1 TEL:048-994-2081
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