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これがDIYチューンの究極形か!
エンジン・ボディ・インテリアまで手の入ったフルカスタム仕様
平成5年に新車で迎え入れて以来、この180SXに乗り続けているというオーナー。購入当初から現在に至るまで、エアロパーツの組み付けやオールペン、タービン交換など、様々なDIYに挑戦してきたそうだ。
BNR34純正のベイサイドブルー&純正18インチホイールが目を引くが、実はエンジンまでBNR34のRB26DETT仕様だったりする。聞けば「クラッシュしてBNR34のブルーにオールペンする時に”RB26も載せたいな”なんて冗談で言ってたら本当に実行する流れになりまして…」とのこと。
しかも、単なるエンジンスワップではなく、エンジン本体はオーバーホールし、JUNの強化パーツを組み込んだ2.7L仕様とされているのもポイントだ。
ストラットタワー部にはスポット増しの他、トライアングル状のプレートを溶接。さらにタワー全体をカーボンでシールド。これは、ガラスマットとカーボンクロスを特殊な樹脂で固めるという手法で行われており、”面”でのボディ補強を実現するもの。レーシングカーでも採用されているボディ補強術だ。
その他、応力が集中するであろうサブフレームやアーム取り付け部にはプレート溶接を施すなど、強靭な剛強ボディを作り上げているのだ。
タイヤハウス内も鉄板を追加して補強。チッピングコート塗装してあるため補強箇所は分かりにくいが、その仕上げがDIY感を打ち消すポイントなのだそう。
硬派なパワースペックと打って変わり、インテリアはブルー×ホワイトでコーディネイトした超カスタム空間が広がっている。内装パネルは、純正のシボ加工を削り取ってから塗装を施した純正改仕様だ。仕事休みの休日にしか作業できないため、インテリアの加工だけで一ヶ月半も費やしたというが、完全にプロレベルの仕事である。
エアコンパネルやブーストコントローラーなどが美しくマウントされたセンターパネルもオーナーの自作。元々はパワーFC仕様(現在はF-CON Vプロ制御)だったということでFCコマンダーのホルダーも作られているが、現在は助手席側のオーディオを操作するためのリモコンがセットされている。
「今後はドラッグなんかも楽しめたら良いかなって考えています」とはオーナー。本格チューニングとカスタムが複雑に絡み合った極上のクロスオーバー仕様、オーナーと180SXのチューニングカーライフはまだまだ続いていくのだ。(OPTION2誌より抜粋)