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商用車パートナーにチューンドB20Bをスワップ!
軽量ボディにVTECパワーを組み合わせた走行会仕様
ホンダの商用車モデルとしてラインナップされていたパートナーをベースに、サーキットもドレコンも楽しめるよう製作された異色チューンドの登場だ。
ちなみに、初代パートナーはフレームがほぼEK9と共通な上、車重も純正状態で1トン少々と非常に軽量。「シビックだと速くて当たり前だから」という理由で、オーナーはこの車両を選んだという。
心臓部に収まるのは、ステップワゴンなどに搭載されるB20Bの腰下にEK9シビックのヘッドを組み合わせた200ps仕様のチューンドVTECだ。中低速トルクに優れた仕様だったが、高回転域におけるキレを重視して戸田レーシングのハイカムもセット。ミッションはOSクロスを組んだEK9の5速を流用している。
ホイールはエンケイのJ-speed(8.0J×16+20)で、ディスク面をカワサキグリーンにペイント。サスペンション&ブレーキはEG6シビック用をフル移植し、エンドレスのジールファンクション車高調でセットアップしている。
室内のメイキングも抜かりなし。ダッシュ貫通タイプのEK9用13点式ロールケージを組み込み、剛性が不足気味のリヤにはスポット溶接増しを敢行。ハード走行時の燃料片寄りに備え、サードのコレクタータンクも設置済みだ。
シートはブリッド柄が目立つジータ+ブリックスを装着して、グリーンのタカタ4点式レーシングハーネスでコーディネイト。元から軽量なパートナーではあるが、内装パネルやアンダーコートなどを撤去することで、車重は1トン切りを達成している。
某コピー機メーカーの営業車だったものを購入し、同色にオールペンを行なったそうだが、バンパーはあえて純正の素地風マットブラックに塗装。商用車らしさを損なわないようなフィニッシュを狙ったのだ。
車高を下げればドレコン仕様、サスペンションをサーキットモードにすれば本気の走行会仕様。全てにおいてオーナーの強い拘りが感じられる、ウィットに富んだスーパーチューンドだ。