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4速ATゆえのかったるさを過給機で劇的改善!
走りが見違えるスーパーチャージャー仕様
パーツメーカーである“ブリッツ”の営業車でありつつ、JPSC(全日本プロボックスサクシード選手権)にも参戦するスーパーチャージャー仕様のプロボックスだ。
1NZエンジンに装着されるスーパーチャージャーは、電磁クラッチ機構を持つオグラクラッチ製のルーツ式。ブリッツではそれを軸に、必要なパーツをセットにした各車種向けの『コンプレッサーシステム』を手がけ、実は50プロボックスのAT車用キットも用意されていたりする。ただし、適合が2010年6月までの生産車となっていて、それより年式が新しいブリッツ号ではプーリー位置などが異なるため、各部を手直ししたものだ。
一般的に電磁クラッチ付きスーパーチャージャーの場合、作動のオン/オフはエンジン回転数に応じて行われるが、このシステムはアクセル開度をベースにしているのが特徴。
具体的には、キット付属の3段階切り替えスイッチにより、LOWはアクセル開度20%、MIDは50%、HIは70%でスーパーチャージャーが作動する。OFFにすれば完全カットも可能だ。
ちなみに、キットにはスーパーチャージャー作動時に燃料を増量する専用フューエルコントローラーも付属。完全ボルトオン設計でECUは純正のままで問題ないため、走りに不満があるAT車オーナーには、まさにピッタリのキットと言える。
排気系はパワークラフト製4-1ステンレスEXマニ(38→50φ)に、ブリッツ『ニュルスペックオーバルTi』マフラーという組み合わせだ。
足回りには、オーナー車での装着率が非常に高い『ダンパーZZ-R』を装備。全長&減衰力32段階調整機能を持つ単筒式で、バネレートはフロント8kg/mm、リヤ9kg/mmがセットされる。
メータークラスター左側にタコメーター、センターコンソールにブースト計と油圧計が装着されたダッシュボード。赤いセンターマーカーが付くステアリングは、かつてブリッツで試作した350φのディープコーンタイプだ。
タコメーターはOBDIIポートから情報を取得するブリッツ『FLDメータータコ』を採用。外周の赤いLEDでワーニングゾーンの設定ができる他、下のデジタル部に水温や油温、車速、スロットル開度などを表示することも可能。ちなみに、ブリッツ号では水温を常時表示させている。
センターコンソールにはブリッツ『レーシングメーターSD』のブースト計と油圧計を装着。真ん中には本来、油温計が並ぶ。各メーター脇の赤いボタンは、ピーク値を確認するためのスイッチだ。
シートはブリッドディーゴIIライトに交換。サポート性と乗降性のバランスが図られた、日常域で使いやすいセミバケットタイプだ。シートベルトは3インチ幅のTRS製4点式が組み合わされる。
ホイールは、往年のエンケイメッシュをモチーフにしたエンケイ92をセレクト。サイズは前後7.0J×15+38で、旧車テイスト漂うデザインが新鮮だ。タイヤは195/50R15サイズのディレッツァZIIスタースペックを履く。
自社の市販パーツのみで構成されたブリッツの快速プロボックス。こんな派手なチューンドで営業回りしていたら目立って仕方がないはず。だが、それが良い!
SPECIFICATION
■エンジン:BLITZコンプレッサーシステム/パワークラフトEXマニ、ニュルスペックマフラーオーバルTi、12段オイルクーラー ■駆動系:BLITZ ATFクーラー ■足回り:BLITZ ダンパーZZ-R、スプリング(F8kg/mm R9kg/mm) ■ブレーキ:アクレ800Cパッド、スリット入りローター、シュー ■内装:ブリッドディーゴIIライト/TRS 4点式シートベルト/BLITZ試作ステアリング350φ、FLDメータータコ、レーシングメーターSD ブースト、油温、油圧計 ■外装:オリジナルフルラッピング ■ホイール&タイヤ:エンケイ92(7.0J×15+38)/ディレッツァZIIスタースペック(195/50-15) ■その他:ワンオフパワステポンプ冷却ダクト
●問い合わせ:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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ブリッツ
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