「独特のアプローチで仕上げられた漆黒のBNR34」高回転域のパンチ力を重視した800馬力仕様

サーキットに的を絞ったモンスターGT-R

心臓部はRB26改2.7L+Vカム+T51R kaiタービン仕様

本格的なレーシングスペックからストリートチューンドまで、幅広く対応する実力派ショップ“ティーゲット”。そんな同社が、サーキットでのタイムアタック仕様として熟成を進めているのがこのBNR34だ。

エンジンはJUNのピストン、コンロッド、クランクを使用して組み上げた2.7L仕様。RB26改2.7Lと言えば高回転を重視したモディファイとして定番の手法だが、ティーゲットではパワーバンドの拡大を目的に、HKSのVカムステップ2も組み合わせている。

タービンにはHKSのビッグシングル“T51Rkai”をチョイス。エンジンのマネージメントはF-CON Vプロで綿密に行い、800ps/87.2kgmを発揮させている。

サージタンクはアルミ削り出しで軽量かつ高強度な、オーストラリアのハイパーチューン製を使用。100φのシングルスロットルボディも同メーカーの製品だ。

足回りはD2ジャパンのスーパーレーシング(FR20kg/mm)でセットアップ。ブレーキもD2ジャパンのモノブロックキャリパーを装備する。

ホイールは前後ともに19インチのボルクレーシングTE37SLで、タイヤには285/35-19サイズのアドバンA050をセット。ファイナルギヤは3.7だ。

インテリアはエアコンやオーディオなどが撤去され、ダッシュ貫通ロールケージも装備するスパルタン仕様。ミッションはOS技研の6速シーケンシャルを装備し、メインメーター前にシフトポジション計をマウント。シートはブリッドのフルバケットタイプを装着する。

取材時は完全なシェイクダウンだったが、それでも富士スピードウェイで1分52秒325(ドライバー:木下みつひろ)をマーク。

スポーツカーに必要な『走る、曲がる、止まる』という3大要素を高次元で纏め上げたチューンドスペック。まさに、第二世代GT-Rに精通したティーゲットらしい盤石のメイキングと言えるだろう。

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●問い合わせ:ティー・ゲット 埼玉県行田市藤原町2-6-9 TEL:048-554-1345

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【関連リンク】
ティー・ゲット
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