「オーナーの愛に包まれた超極上FC3S」390馬力のフルタービン仕様でサーキットを疾る!

心臓部は耐久性重視の13B-REW改390馬力仕様

オーナーの愛情が伝わってくるコンディションの良さ!

ロータリーエンジンの特徴といえば、高回転までイッキに吹け上がるモーターのようなフィーリング。その独特の持ち味に磨きをかけつつ、オーナー個々の趣向に合わせたクルマ作りを提案しているのが、広島県福山市の“ブラストエンジニアリング”だ。

代表の松川さんは18歳の頃、購入したFC3Sに始まり、これまで長年に渡りロータリー車を乗り継いできた、自他共に認めるロータリーファン。「各部のクリアランスの調整など、組み方ひとつで特性が変化するデリケートさもありますが、あのシャープなレスポンスにハマると、正直レシプロでは物足りなくなりますね」と、その思い入れの深さを語る。

ここで紹介するRE雨宮フルエアロをまとった真紅のFC3Sは、そんなブラスト松川さんが手掛けた常連のユーザーチューンドだ。

エンジンはFD3S用13B-REWに換装。サイドポート拡大加工を施した上でTO4Sシングルターボをセットする。ブースト圧は本体の耐久性を重視して0.9キロと、あえてローブースト設定となっているが、それでもMAXパワーは約390馬力。軽量ボディには十分過ぎるスペックだ。その他、コンピュータはパワーFC。冷却/サクション系は超定番のVマウント。パイピングの作り込みも美しい。

トップエンドの伸びに加え、中低速の扱い易さなど13Bユニットとの相性の良さを見せるTO4S。現在はGCGからも供給が行われているので、メンテナンス面についても安心のタービンだ。

サーキットスペシャルということで、車内は走りに関するもの以外すべて撤去されているが、外観同様こちらも美観をしっかり考慮。ダッシュボードは純正から型取りしたFRP製に変更されている。トランスミッションはFD3S純正5速を採用。

ワンオフ加工はブラストエンジニアリングの超得意分野。FC3Sにはオリジナルのフルチタンマフラーを装着。歯切れ良く乾いたサウンドはロータリーらしさに磨きをかけている。

一見、スパルタンな印象だが、実車はとにかく綺麗で大切に乗り続けられてきたことがよく分かる。オーナーの愛情とブラストエンジニアリングの技術で、いつまでも元気に走り続けて欲しいものだ。

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●取材協力:ブラストエンジニアリング 広島県福山市神辺町川南808-1 TEL:084-960-5441

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ブラストエンジニアリング
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