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ドレスアップ最優先のカスタムスペック
大技連発の内外装メイクは必見だ
このレーシングストライプが目立つS15シルビアは「脱・走り屋」をテーマに製作されたカスタムチューンド。ライバルと被らないオンリーワンのスタイルを実現するために、ハーマンを始めとする欧州の有名チューナーズブランドのアプローチを参考にしながら、10年近くかけてモディファイを重ねてきたという。細部をチェックしていく。
LEDリング付きプロジェクターを組み込んだヘッドライトは、ベゼルをブラックアウトした上にLEDを追加してアウディ風に仕上げる。また、バンパーは326パワー製をベースにLEDフォグやダクトを追加したワンオフ品で、その形状に合うラインを入れることで、自然な仕上がりを実現している。
純正ベースにダクトを追加したフロントフェンダーは、ピラーから流れるようなデザインを採用。ホイールは、スポーツカーらしくないデザインに魅かれたというワークLS406の19インチ。オーディオ搭載の重量増に対応すべくエンドレス6ポッドキャリパーも投入済みだ。
リヤバンパーは、T&EのヴェルテックスLANGにVIP系ブランドであるジェイユニットのクラウン用バンパーを組み合わせたニコイチ仕様。センター出しのエキゾーストマフラーは、ランボルギーニを参考にした完全なワンオフスペシャルだ。カーボン柄のレーシングストライプが効果的なアクセントになっている。
インテリアメイクも凄まじい。ブルーをアクセントカラーとしつつ、随所にスワロフスキーのクリスタルをあしらってデコレーション。ライティングパーツも豊富で情報量は非常に多いが、不思議と雑多な印象はない。
シフトゲートやコンソールボックスリッドには、ヴィトン風の生地を張り込んでラグジュアリー感をアップ。
操作性を重視して、アンダーネオンやイカリングなどの制御ユニットは運転席周辺に配置している。
ドライビングポジションは、レカロSR-7とナルディクラシック350φで最適化。ドアの内張りに描かれたレーシングストライプは、オーナーが染めQを使ってDIYペイントしたものだ。
トランクルームには、プレシジョンパワーのアンプや12インチサブウーファーを美しくレイアウト。さらに、トランクパネル裏側には7インチモニターを4枚インストールし、イベントやナイトミーティングでのアピールに備える。
当然、音響にも拘っていて、5.1chサウンドシステムの搭載により臨場感あるサウンドも満喫可能。ちなみに、テールランプはワイズスクエアのクリアテールにクリアレッドを吹き付けたDIY仕上げだ。
スピーカーはADS製をチョイス。スピーカーボードもヴィトン風にアレンジし、さらにグリーンLEDの無限ホールをセンターに配置することで近未来的なエッセンスを加えている。
大技連発のカスタム内容だが、それらがバラバラに主張しあうことなくトータルでスタイルアップを実現しているのはオーナーのセンスなのだろう。ともあれ、純粋にオシャレでカッコ良いと思わせるスタイリングは、これから愛車を仕上げようと考えている人にとっても参考になるはずだ。