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心臓部には300馬力のジェイズ2.4Lコンプリートエンジンを搭載
無限RRよりも強靭で軽いボディにも注目!
FD2型シビックタイプRベースの無限コンプリート“無限RR”。標準のタイプRよりも約200万円高い477万5000円という価格だったにも関わらず、限定300台がわずか10分で完売したという伝説のプレミアムモデルだ。
そんな貴重な限定車を惜しむことなくチューニングしたのが、関西屈指のホンダ車チューナー“ジェイズレーシング”。ストリート仕様として必要な装備は残したまま、サーキットでも極限の性能を発揮できることをテーマに作り上げたものだ。
特筆すべきチューニングポイントはボディワーク。内装が全て装着されているため分かりにくいが、一度ボディを丸裸にしてサイドバー付きのロールケージをインストール。ピラーに沿う部分はガゼット留めしているほどだが、ロールケージごとボディ同色にペイントされているために、ストリートカーとしても嫌みのない仕上がりになっている。
また、外装はルーフをはじめ、多くのパーツをカーボン化。標準のタイプRよりも軽量化されている無限RRを、さらに80キロ近くシェイプアップしているのだ。
なお、エアロパーツは全てジェイズレーシング製で統一。フロントバンパーにはオプションパーツのレーシングシュラウドなどを使い、ブレーキやエンジンルームに効率良く走行風を分配。前後セクションのアンダーフロアはフラット&ディフューザー化され、グランドエフェクト効果を狙う。
一方のエンジンは、K20Aベースの2.4Lジェイズレーシングコンプリートユニットを搭載。腰下にオデッセイなどに搭載されるK24Aのパーツを流用して排気量を拡大、独自のハイパーECUと戸田レーシング製の4連スロットルを組み込む事で、ハイレスポンスなオーバー300psを実現。4気筒NAマシンとしては世界最高峰のポテンシャルに仕上がっている。
足回りは、クラックス製ベースのジェイズレーシングSPLダンパーキットを軸に構築。スプリングはスウィフトでレートはフロント12kg/mm、リヤ20kg/mmをセットする。ブッシュ類は全てピロに変更済みだ。ここに1.5ウェイのLSDを組み込んで、“踏み続けられる”足を創出。ブレーキは、フロントにオリジナルの6ポットキャリパーシステムを装備して制動力を確保している。
メーターはデータロガー付きレーシングモニターで再構築。メーター横にあるポートから各種走行データをダウンロードし、パソコンで解析することが可能だ。シートは左右ともレカロRS-Gに交換される。
2.0Lターボ勢をカモれる圧巻の戦闘力に加え、ストリート仕様としての快適性まで併せ持った究極のシビックタイプR、魅力的だ。
●取材協力:ジェイズレーシング 大阪府茨木市彩都もえぎ1-3-2 TEL:072-641-9000
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