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RSパンテーラ渾身のコンプリートエンジンメニュー
ベースの20Bエンジンが入手困難!?
創業30年を迎える老舗ロータリーチューニングショップ“RSパンテーラ”。ここで紹介するRX-7は、そんな同社が長い時間を費やしてコンプリートメニュー化に成功した3ローターNAユニットを積んだチューンドだ。
このエンジンは、ロータリーの特性を生かしつつ官能的なドライブフィールを追求するユーザーに向けたRSパンテーラ独自のスペック。単純にターボパーツを撤去したユーノスコスモの20Bユニットを換装するのではなく、サイドポート拡大加工を施した上、RX-8の高圧縮ローターなどを使って最適化した実測290psの3ローターハイコンプNA仕様だ。
搭載位置に関しても、そのままではフロントヘビーでFD3S本来の切れ味が損なわれてしまうため、20Bユニットが完全にオーバーハング内に収まるよう設計。これにより前後の重量配分はフロント630kg/リヤ650kgと、わずかにリヤ寄りになるように仕上げた。これは偶然などではなく、トラクション性能を考慮したRSパンテーラの狙いの配分だ。
室内を覗くと、ボディにガゼット留めされた強固なロールケージが目に入る。メインメーターは、信頼性の観点からデフィのスポーツディスプレイを採用して車両情報を一括管理している。
一方のエクステリアは、RSパンテーラのeffectで統一。リヤバンパーには空力向上のためにスリット加工が入る。また、フロントの下面には整流効果の高い専用アンダーディフューザーもインストール済みだ。
ちなみに、このコンプリートエンジン換装メニューは、公認車検取得費用込み約450万円(ベースエンジン込み)で展開されているが、現在は20Bエンジン自体が入手困難のため要問い合わせとのこと。
「以前は300万円でメニュー化していましたが、ベースエンジンが入手困難な上にマツダの純正部品も値上がりまくっているので、価格の見直しをせざるを得ませんでした。ただ、インマニを鋳物にしてインジェクターを9本ドライブにするなど制御面も進化させているんです。そういう意味では、ストリート3ローター仕様としては完成系に近いと言えますよ」とはRSパンテーラの佐藤代表。
2ローターエンジンの弱点である低回転域のトルク不足を補い、高回転までリニアに伸びるパワー特性はドライバーにとって扱いやすさに繋がる。もちろん、ターボチューンに比べると発熱が圧倒的に少ないため、安心して全開で走り続けることも可能。3ローターNAユニットに魅力を感じるRX-7オーナーは、一度問い合わせてみてはいかがだろうか。
■SPECIFICATIONS
■エンジン:20B改サイドポート/RX-8用ローター重量合わせ加工(圧縮10.0:1)/オリジナルサクション/専用エキマニ/オフセットインマニ/フロントパイプ/マフラー ■ドライブトレイン:ミッション15mm後方マウント/HKS LAシングルクラッチ/クスコLSD ■サスペンション:HKSハイパーマックスMAX IV SP ■ブレーキ:RSパンテーラ オリジナルローター ■ホイール:アドバンレーシングRZ ■タイヤ:ネオバAD08(265/35R18) ■エクステリア:RSパンテーラ オリジナルフルエアロ ■インテリア:ブリッドフルバケットシート2脚/ロールケージ 他
●取材協力:RSパンテーラ(佐藤商会) 静岡県富士宮市北山5220-2 TEL:0544-58-4837
【関連リンク】
RSパンテーラ
http://www.rspantera.com