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ライトチューンならプリセットデータで手軽に導入が可能!
TEST1:ECUチューンの効果
エンジンの素性を引き出すために欠かせないECUセッティング。“スプーン”ではホンダ系ECUブランドとして有名な“HONDATA”とタッグを組み、サブコンとフルコンの中間のような存在「フラッシュプロ」(13万2000円)を展開中だ。
この媒体は、スプーンが用意したセッティングデータをユーザーがPC上にダウンロードし、OBDII端子を介して純正ECUのプログラムを書き換えられる優れもの。プリセットデータは、設定ブースト圧などが異なるステージ1からステージ3まで用意。それぞれ点火時期や燃調なども変更される。つまり、ステップに応じてECUデータを最適化することが自在になるというわけだ。
今回は、その効果を探るべくN-ONEでのサーキットテストを実施することに。
まずは吸排気チューンのCVT車から。テストは純正データで走行した後にHONDATAでステージ3データへチェンジ。ステージ3は吸排気チューン対応のハイオク仕様で、シャーシダイナモ上では15.85psアップを実証しているというからハンパではない。なお、コースは全長約1kmの富士スピードウェイ・ショートコースだ。
その効果は絶大で、全く同じ仕様にも関わらずECUデータ書き換え(ブースト圧0.9キロ→1.1キロ)のみで約1秒のタイムアップ(純正ECU=41秒73、ECUデータ変更後=40秒7)を記録したのだ。
アタックドライバーを務めたターザン山田は「確実にパワーアップしてるよ。とくにフルブースト領域の伸びが違う。全域トルクフルな特性で、パワーバンドを外さずに走れるようになった。ECUセッティング後は登り坂での力強さが別次元なので、楽にタイムアップできたよ」と、ECUチューニングの確かな効果を感じ取ったようだ。
TEST2:ECU現車合わせの実力
続いては、スプーンのハイフロータービンを装着したデモカーに乗り換えてアタック。こちらはHONDATAにて現車合わせセッティングをした車両だ。
装着されているビッグターボチャージャーキット(27万5000円)はターボラグを抑えたバランス重視の設計で、コンプレッサー&タービンホイールを約10%大型化。大容量インジェクターや燃料レギュレーターなども同梱するフルキットだ。
最高出力100㎰近くに達するタービン交換仕様の加速はまさに別物で、過給圧がタレることなく、高回転まで一気に吹け上がる。ただし、インジェクター交換も伴うため、現車合わせセッティングは必須だ。
本格的なパワーチューニングの戦闘力は凄まじく、ユーズドタイヤ装着(CVT車はフレッシュタイヤ)だったにも関わらず、タイムは即39秒台に突入。
「タービン交換仕様ということでパワフルなのはもちろん、レスポンスが全く犠牲になってないのが良いよね。マニュアルとの組み合せで楽しく走れる。ECUチューンで全体のバランスが整えられて、タイプR仕様のN-ONEにグレードアップしたような印象。これなら街中や高速でもナメられないと思うよ」とはターザン山田。
シャシダイ上のパワー数値のみならず、サーキットでも確かな効果を実証したHONDATA「フラッシュプロ」。 N-ONEはもちろん、同一型式のエンジンを搭載したS660用も好評発売中なので、オーナーは要チェックだ。
●問い合わせ:スプーン TEL : 0120-112-095
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スプーン
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