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まさかのFD3S改1.8Lロードスターエンジン仕様!
トラブルフリーでリッター10キロオーバーの低燃費化も実現
「FD3Sのスタイルは好きだけど、ロータリーエンジンはあんまり…。だったらレシプロエンジンを載せてしまえ!」と、何とも強引な力業で完成したのがこの想定外チューンド。「リッター10キロは余裕で走る超快適セブン」というコンセプトのもと、何と心臓部にロードスター用の1.8Lエンジンを搭載してしまったのである。
エンジンルームに鎮座するのは、NB8CのBP-ZE型ユニット。違和感なく収まっているが、サスメンバーの加工やマウント製作、ステアリングラックの位置変更など、大手術が必要だったそうだ。合わせて、エンジンハーネスやECUもNB8C用をフル移植している。
ちなみに、パワー系チューニングは吸排気環境を見直した程度のライトな仕様だ。ただし、負担低減のためにオイルクーラーはシングルからツインへとアップグレードし、ラジエターも大容量タイプを導入するなど冷却チューンは徹底している。
エキゾーストマフラーはFD3S用のマツダスピード製を加工流用。メインパイプは1.8Lレシプロエンジンに最適な60φで作り直されている。
室内はMOMOのステアリング(コマンド)が装着されている程度でノーマル然とした印象だ。
メーターはタコメーターのパルスを変更し、BP-ZEエンジンに対応。FD3S純正メーターがそのまま使われていることもあり、エンジン換装というハードメイクが行われていることを全く感じさせない。
ミッションもNB8C用だが、快適性を徹底追及しているためマニュアルではなくオートマを採用。シフト周りはかなり拘っており、セレクター部はRX-7用、レバーはロードスター用とJZA80スープラ用を組み合わせて仕上げたそうだ。
一言で邪道チューン。RX-7にレシプロの直4ユニットを積み込むなど、掟破りという他にないだろう。しかし、メンテナンスや燃費に気を使わず、トラブルフリーでRX-7を楽しめるという意味では「最高のチューンドFD3S」なのかもしれない。