「初代ソアラに現代の性能を!」トップチューナーの愛機は中身シルビアなGZ10!?

SR20DETを搭載するネオ旧車チューンド!

中身のアップデートで現役時代以上の走りを実現

「19歳の頃ですかね。本当はハチロクが欲しかったんですけど、友達が先に買っちゃって。それなら、同じくトヨタでFRのソアラだろって」と購入の経緯を語ってくれたのは、神奈川県のチューニングショップ”ブレイバー”の高瀬代表。

仕事の合間に、コツコツとチューニングを進めたというこのGZ10ソアラ。搭載されているエンジンは直6ではなく、何とS13シルビアのSR20DET。動力性能を求めてのスワップだったが、違和感が無さすぎて見逃してしまう人も多いそうだ。

もちろんSR本体にも手が入り、フルバランス取りした腰下に東名パワードのポンカム(IN/EX256度)や強化バルブスプリングを組み込んだヘッドを組み合わせている。

高出力を求めているわけではないため、タービンにはS15純正をインストール。その他、トラスト大容量サージタンクや東名パワードのEXマニ〜アウトレットなどで吸排気系を強化している。

燃調や点火時期のセッティングにはトラストのeマネージアルティメイトを使用。「ブースト圧0.6キロで280ps。十分すぎるパワーですね。逆にこれ以上だとボディへの負担が大きすぎるので…」と高瀬代表。

足回りも流用のオンパレード。ナックルはS14用、ロワアームはS13ターボ用、スタビリンクはEP82用、タイロッドエンドはカローラフィールダー用…と、他車種のアフター製品を使いながら強度や耐久性の向上を図っているのだ。

そして車高調には、小加工で流用可能なS14用のアペックス製エボリューションダンパーをセット。シルビアとはレバー比こそ異なるが、車重が同じくらいだからという理由でチョイスしたものだ。ブレーキはS13ターボ用キャリパーをゴッソリ移植している。

室内も独特の雰囲気。メーターはパネルをワンオフしてスタックメーターと追加メーター(ブースト圧、排気温)を導入。ステアリングは19歳の頃から愛用しているトムス製で、その横にはトラストの機械式ブーストコントローラー“TVVCミニ”が確認できる。ちなみに、ミッションはS13シルビア用の5速MTだ。

「若い子は“これなんてクルマ?”って感じでしょうね。だけど、逆にそれが個性だと思うんで、とことん付き合っていきますよ」。愛情と憧れを同居させたソアラは、高瀬代表にとってまさしく永遠の相棒と言える存在なのだ。

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●取材協力:ブレイバー 横須賀市芦名1-1-13 TEL:046-857-3396

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