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価格はパーツ代&公認費用込みで200万円以内を予定!
制御系の障壁を乗り越えたMT換装メニューに注目!
セダンオンリーのラインナップとなりながらも、しっかりとスカイライン党の気持ちを捉える性能が盛り込まれたRV37型スカイライン。

搭載されたエンジンはVR30DDTTで、カタログ出力はベーシックモデルのGTで304ps、400Rが405ps、そしてNISMOでは420psと異なっているが、各グレードエンジンやタービン、ミッションなどの基本パッケージは同一。制御プログラムの違いがスペック差を生んでおり、どのモデルもブーストアップで450ps程度を簡単に引き出すことができる。そんな格好のチューニングベースのMTスワップに挑んだのが、三重県の“クルウチ”だ。


画像は手前がRV37純正の7速ATで、奥が同型エンジンを積むRZ34の6速MT。MTスワップメニューには、このRZ34純正MTを使用するわけだが、プロペラシャフトの1軸側延長加工とミッションマウントの加工のみで換装が可能だった。それよりも問題になったのは制御系のエラーで、純正ECUの解析に多くの時間を費やしたという。


センターコンソールは、MTの設定がある輸出モデル(インフィニティG50)用をセット。純正では足踏み式のパーキングブレーキは、手引きのサイドブレーキへと変更されている。

「今回挑んだ400Rの6速MT換装ですが、このクルマのオーナーさんと意気投合してトントン拍子に製作が決定しました。ライバルとしては3.0LターボのBMW M3や往年のツアラーVが浮かびますが、速さも操る楽しさも負けてないと思います。見た目も純正然としたスタイルで作り上げ、安心して選べるパッケージメニューにしたいです」とは製作者の久留内さん。


費用はパーツ代が約100万円弱(海外仕様、他車種用の内装の輸入など含む)、ペダルやマスターバック、油圧系統の取り付け、公認などの作業を合わせると、150万〜200万円になりそうだという。安価なメニューではないが、RV37スカイラインの中古車は今のところGTで200万円台、400Rでも300万円程度のため、合算してもRV37の新車価格未満で完成させることができる。
実用性と高級感を兼ね備えたチューンドセダンを望むなら、候補に入れたい一台と言えよう。
●取材協力:クルウチ 三重県多気郡明和町佐田906-12 TEL:0596-53-0070
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