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電脳集団の異名は伊達じゃない!
マルチモニターの決定版“タッチブレイン”は3シリーズで展開予定
近年はダンパーZZ-Rシリーズに代表される足回りに力を入れてきていたブリッツが、2022年の東京オートサロンのテーマとして掲げたのは『電脳集団の完全復活』。真骨頂の電子パーツ開発能力をフルに注ぎ込んで、一気にニューモデルを発表してきたのだ。
チューニングフリークにとってまず注目したいのは、リニューアルが噂されていたOBD接続マルチモニターの最新モデル『Touch-B.R.A.I.N.+(タッチブレインプラス)』。
OBDIIコネクターへのカプラーオンでECUの情報を取得できる従来の機能はそのままに、新型ではスマートフォンとの連携を可能にしたのがトピック。予価7万円で2月末のリリースを予定しているそうだ。
タッチブレインプラスとスマホの接続は無料の専用アプリ(iOSのみ)で行われ、スマホで撮影した映像とエンジン情報の融合映像を作成可能。つまり、インカー映像と組み合わせれば、操作状況とエンジン情報をリンクしたドライブログが作れるというわけだ。
筐体サイズは従来同様だが、モニターサイズが4.3インチに拡大され、視認性と操作性が大幅に向上。グラフィックデザインも一新され、90種類以上の多彩な表示が可能となっている。
本体にはGPSとGセンサーが内蔵され、ラップタイム/タイムトライアルモードも用意。さらに、旧型86(ZN6)&BRZ(ZC6)では姿勢制御のVSC/TRCをカットする機能まで盛り込まれている。
レーダー探知機をメインにしたモデルも登場
そして、タッチブレインのシリーズに新たに加わったモデルが、レーザー&レーダー探知機機能をメインにした『Touch-B.R.A.I.N. LASER(タッチブレインレーザー)』の“TL311R”と“TL241R”だ。
GPSと超広角レンズ、4基のセンサーを搭載し、様々な取り締まりを最速で警報。年会費や更新料など不要で、常に最新情報へとアップデートできるのも大きな魅力だ。
TL311Rは3.1インチのタッチパネル式モニターを採用する上位モデルで、3万円台での販売を予定。
TL241Rは2.4インチモニター採用の廉価版で、価格は2万円台を想定。発売時期はどちらも3月予定とのこと。
このタッチブレインレーザーは、別売りのOBDIIアダプターを追加することで、エンジン回転やブースト圧などのECU情報を表示させることができる。TL311Rはさらに無線LAN SDカードの追加にも対応し、ユーザー間での取り締まり情報の共有やネットでの情報更新も可能とのことだ。
パワスロ&パワコンがNA対応に!
その他、カプラーオンのパワーアップツールとして人気の『Power-Thro(パワスロ)』と『Power-Con(パワコン)』に、待望のNAエンジン対応モデルが追加されるというのもビッグニュース。
専用ユニットでエアフロセンサーを最適に制御する仕組みなのだが、GR86&BRZを使った社内テストでは、すでに13.8psのパワーアップを達成しているというから恐れ入る。
もちろん、ブリッツではパワー系のハードパーツも並行して開発が進行中だ。GR86&BRZ用のターボキットもそのうちのひとつで、排気量アップに合わせて旧型用よりタービンサイズを拡大する方向で開発が進められているというから、こちらも今後の動きに注目していきたい。
●問い合わせ:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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