目次
純正パワーユニットでも高い戦闘力!
足回りのセッティングを煮詰め安定したパフォーマンスを発揮
このアドバンカラーが眩しいテスラ・モデル3は、かつてスーパーGT選手権で大活躍した名門チーム“チームタイサン”が手掛けたチューンドだ。
ちなみに、テスラのモデル3は「スタンダード」「パフォーマンス」「ロングレンジ」の3タイプがラインナップされている。チームタイサンがベースとしたのは最もスポーティな「パフォーマンス」で、0-100キロ加速3.3秒という俊足を誇る。
動力系は前後にふたつのモーターを配置する4WD。アタック車両はパワーユニットには手を入れず、バッテリーの発熱対策としてオイルクーラーを増設しているのが大きなポイントだ。
ブレーキはアメリカのアンプラグドパフォーマンス製をインストール。6ポットのモノブロックキャリパーと394mmドリルドローターの組み合わせだ。
サスペンションも同じくアンプラグドパフォーマンス製の車高調をセレクト。加えて調整式アームや強化スタビライザーなども投入し、サーキットに合わせたセッティングを行っている。
タイヤはアドバンA050のGSコンパウンド(295/30-18)をセット。スタートからトルクがフルでかかるEVだけに、グリップ力の差はタイムに直結する重要なアイテムというわけだ。
アタック当日のベストタイムは1分1秒635。これは大排気量ターボモデルと同レベルの速さであり、1.8トンオーバーの車重を考えれば十分すぎる記録だ。タイムアタックシーンにも広がりつつあるEV化の波。ライトな仕様でここまでの性能を楽しめるとあれば、それも必然的なものと言えるだろう。