「この輝きはもはや芸術品レベル!」美しさと速さを兼ね備えた550馬力のZ32改

VG30改3.1L+GT2530ツインターボで300キロオーバーを狙う

エンジンルームの美しさにまで拘った550馬力のリアルチューンド

独創的なセンスと技術力で、他とは一線を画すアイデンティティをチューニングに注ぎ込む“レヴォルフェS.A.”。そのスタンスは、同ショップが得意とする本気の最高速スペックのみならず、ストリート仕様に対しても揺るぎないものだ。

そして、今回紹介するのは「ここまでチューニングとドレスアップを両立させたZ32は、ウチでも珍しいですよ」と、目の肥えたレヴォルフェ溝田代表すらも一目を置いている1台。

経年劣化がつきまとうハーネス&プラスチックパーツ類は新品へと交換済み。所々にチタンをマテリアルとして使い、魅せるエンジンルームを創出している。

心臓部は、綺麗好きで神経質なカメラマンをも「凄すぎる…」と唸らせたほどの美しさだ。もちろんスペックもハンパではなく、トラストのムービングパーツ(現在は廃盤)で3.1L化した腰下に、フル加工が施されたチューンドヘッドをドッキング。組み合わせるタービンはHKSのGT2530だ。F-CON Vプロによる綿密な制御でハイレスポンスな550psを産み出している。

アブフラッグ製のフロントバンパーver.04Rの開口部から覗くインタークーラーがやる気を感じさせてくれる。

「オーナーが拘る人なので、徹底的に作り込みました。これでも踏めば300km/hを余裕で突破するポテンシャルを持ってるんです」と、溝田代表。

最高速スペックの心臓部に合わせてブレーキも強化済み。

ホイールは深リムのマイスターS1(F9.0J R12J)、タイヤにはピレリP-ZERO(F245/40-18 R335/30-18)をセットする。ブレーキは前後にグレックス・アルコンキャリパーキット(廃盤)を装備。車高調はアラゴスタだ。

そしてインテリア。メインメーターはスタックに変更され、それを中心にパネル類は大加工されている。カスタムオーディオにも力が入り、カロツェリアXという最高級品を軸にシステムを構築済み。各部にあしらわれたブルーのバックスキンなど、平成初期ベースとは思えないほど先進的なクオリティを誇っている。

スターターや各種の電源スイッチは戦闘機のようにルーフに設置している。

天井部には戦闘機さながらのスイッチパネル。これはエンジン始動のためのスタータースイッチだ。

独創的なデザインが特徴のフロントフェンダーはアブフラッグ製だ。
リヤにもアブフラッグ製のオーバーフェンダーver.300ZGを装備する。

エクステリアメイクも凄まじいの一言。アブフラッグ製のエアロパーツをベースにフルカスタム。フロントバンパーはNSXウインカーのインストールを前提に形状をリメイクした上で、前後のワイドフェンダーも大幅に拡大。唯一無二のフォルムを造り上げているのだ。

社外のユーロ4灯テールがインストールされ、リヤフォルムは欧州スーパースポーツの雰囲気を醸す。エキゾースト環境はレヴォルフェS.A.オリジナルのフルステンモデルをインストールする。

「Z32の新品パーツってもう手に入らないから、ここまで美しく状態を保った個体は本当に稀少だと思います。だってZ32は生産終了から20年以上経過しているんですもん」。溝田代表が感慨深そうに語る。

そして一人のZ32ファンとして、日本を代表するVG30チューナーとして、こう話を締めくくった。「今、Z32を所有している方々は大切に乗り続けて行って欲しいですね。こんな素晴らしいクルマ、もう二度と登場しませんから…」。

●取材協力:レヴォルフェ・エス・アー 神奈川県横浜市都筑区池辺町3960 TEL:045-929-6087
 
【関連リンク】
レヴォルフェS.A.
http://www.revolfe.com/

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