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ステップアップを重ねて辿り着いた1.5L+TD04H-15Gターボ仕様!
1.3L+CVTモデルで幕を開けたチューニングライフ
期待せずに1.3L+CVTの初代フィット(GD1)を購入し、通勤の足として使っていたオーナー。いつしか「もう少しパワーが欲しい」と思うようになり、意を決してパワーチューニングを得意とする“フレンズ”を訪問。それが全ての始まりだ。
最初に行ったチューニングは、ボルトオンターボ化。トラストのTF035タービンキットで約120psまでドーピングしたのだ。
その後、何気なく参加した雑誌主催のゼロヨン大会で“全開にする楽しさ”を覚えてしまい、それがこのフィットの方向性を決定付ける。ドレスアップ路線から一転、モアパワーを追求するリアルチューニング路線へと舵を大きく切り直したのである。
それ以降は絵に描いたようなステップアップチューニングの連続。ターボパワーに耐え切れずCVTがブロー→5速MT(中期1.5Lモデル用)換装→燃料系の強化でブーストアップ(180psに到達)→サーキットでエンジンブロー→1.5Lエンジン換装…といった具合だ。
細部を見ていく。エンジンブローを機に換装したエンジンは、1.5LのL15A。インジェクターをK20純正で容量アップした上、タービンもTD04H-15Gへとサイズアップ。最大ブースト圧0.6キロをかけて最高出力230ps、最大トルク30kgmを発揮する仕様まで進化した。
制御にはeマネージアルティメイトを使用。フィードバック制御がシビアな車種なので、ハーフアクセル時などの燃調リセッティングのためにFマネージも併用している。メーターは配線加工やセンサー追加を行い、純正をそのまま使用している。
排気系はジェイズレーシングのチタンセンターパイプに、エグザスEVOチューンマフラーの組み合わせ。フィットとは思えないターボ車特有の重低音サウンドが特徴的だ。
足回りはHKSハイパーマックスMAX IIIスポーツ(F10kg/mm R8kg/mm) を軸に構築。フロントブレーキはエンドレスのマイクロ6キャリパーで強化済みだ。また、サーキット走行を視野に入れて駆動系にはATSのカーボンLSDを投入している。
ロールケージこそセットされていないものの、リヤ周りにはストラットタワーバーやピラーバーがセットされており、十分なボディ剛性が確保されている。
こうして完成した魔改造フィットだが、ここまでやるなら最初から1.5L+5速MTモデルを購入しておけば…などと言うのはナンセンス。「事故ってボディが駄目にならないかぎり乗り続けます」というオーナーの言葉は、純粋に上を目指してステップアップを楽しんできたからこその、本音なのだから。
●取材協力:フレンズ 栃木県下都賀郡野木町友沼6602-4 TEL:0280-54-1650
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