目次
心臓部はRB25改2.8L+T78-33Dタービン+NOS!
GT-Rに負けないワイドフォルムも魅力
このER34スカイラインは、スポコン系からドラッグ仕様まで幅広く展開する富山県の“A-SPEC”が手掛けたストリートゼロヨン仕様だ。「GT-Rをカモれるマシン」がテーマというだけに、かなり気合いの入ったチューニングが施されている。
エンジンは燃焼室の容量が大きい上、加工に適したECR33用のRB25がベース。腰下にRB26用パーツを組み込んで2.8L化した完全なフルチューンスペックだが、RB26改2.8Lよりも低中速トルクが出るため、街乗りでも全く苦にならないそうだ。
タービンはブーストレスポンスと信頼性の観点からウエストゲート式のT78-33Dを選択する。
NOSの追加によるエクストラパワーは80ps、これにより最高出力は780psに到達。噴射制御はモーテックのナイトロファンクションを活用し、ショットを感知すると専用マップへと移行する仕組みだ。
もちろんルックス系も抜かりなく、アメリカでも人気のボメックス政製エアロにBNスポーツのフロントワイドフェンダーでグラマラス感を強調。あえてリヤウイングレス仕様とし、ローフォルムを強調しているのもポイントだ。
ディフューザー形状となるボメックス製リヤバンパーとのバランスを考え、マフラーはセンター出しを選択。しかもフロントパイプからフルチタンのワンオフスペシャルだ。
定番の走り屋風の雰囲気を嫌い、カーボンボンネットはあえてボディ同色にペイント。縁のみカーボン柄を残すことでアクセントをプラスしている点も見逃せない。
作り手の豊かな想像力を感じさせてくれるパートがこちら。バイザーモニターのフレームを利用し、ブーストコントローラーのグレッディe-01をスマートにインストールしているのである。
その他、ブレーキにはプロジェクトミューのビッグキャリパーキットを導入したりウエストゲートの開放口をサイドステップに設けるなど、細部をチェックすると興味深いパーツ&ギミック満載のスペックで仕上げられているのだ。
打倒GT-Rを誓って進化を続けるFRスカイライン。チューニングの原点を感じるチューンドだ。
●取材協力:A-SPECエンタープライズ 富山県富山市萩原83-1 TEL:076-428-5963
記事が選択されていません【関連リンク】
A-SPECエンタープライズ
http://www.a-spec-enterprise.com/