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ジャパニーズクラシックカーショー(JCCS)2022潜入レポート Part.3
毎年アメリカのカリフォルニアで開催されている、ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー(JCCS)。アメリカ中のジャパニーズクラシックカーマニアが集うこのイベントにて発見した、ハイレベルなチューンド旧車たちを全3回に分けてレポートしていく。
FD3Sでトヨタエンジンと日産ミッションが共演!?
13B-REWロータリーエンジンを降ろして、1JZ-GTE型直6ターボに換装したFD3S。トランスミッションには日産のZ33などに使用されるCD009型6速MTを合体してある。RE雨宮のボディキット、Driftzのホイール、R1コンセプトのビッグブレーキを装着し、チタン製の大径マフラーも装備。車高はエアサスで落としてあり、ショー映えするスタンスを生み出している。
北米仕様の240SXをスーパークリーンにフィニッシュ
アメリカでは2.4LのKA24DE型直列4気筒エンジンを搭載するS13型のシルビア(車名は240SX)。それをターボ&ダイレクトイグニッション化するとともに、オリジナルのサイクルフェンダーを備えた美しいエンジンルームを実現。アメリカでも割と外観の美しさを度外視して走りに振った車両も多い240SXだが、これほど隅々まで手が加わったショーカーレベルのクルマは珍しい。
アメリカでも確実にチューンドの数が増加中
ここ数年、JCCSの会場でもよく見かけるようになってきたR32型スカイラインGT-R。アメリカに輸入される台数が増えているとはいえ、仮にカリフォルニア州で登録しようと思うとスモッグチェックをクリアするのに相当の経費がかかることから、庶民にとって高嶺の花であることに変わりはない。ということで、サーキット走行やイベントでの展示などに割り切った車両が徐々に増えてきた印象だ。こちらの車両もまだ発展途上な印象だが、今後アメリカで第二世代スカイラインやRB26のチューニングがどのように発展していくのか楽しみである。
激レアER34にKA24DETスワップを実現
ワイルド・スピードの影響で既にアメリカでも絶大な注目度を誇るBNR/ER34型のスカイライン。今のところまだGT-Rであろうとなかろうと、2ドアだろうと4ドアだろうとレアなものはレアなので、総じて珍重されているムードだが、こちらは何とエンジンを240SXのKA24DE型直列4気筒エンジンをターボ化して搭載。しかも、わざわざワンオフの水冷インタークーラーまで取り付けられ、URASのTYPE-GTエアロも備わるなど意外にマジな作り込みが実現されている。
Z32にRBターボスワップを実現
同じ300ZXでも対照的なエンジンスワップ仕様がこちら。中東ドバイ仕様の日産パトロールに搭載されていた、RB30型直列6気筒のブロックとRB25型NEOのシリンダーヘッドを組み合わせたRBスワップを実現。R32のベルハウジングを流用してZ32の5速MTと接続してある。ボルグワーナーS369SXEタービンを6boost製ツインスクロールターボマニホールドでマウントし、CPC製カーボンインテークマニホールドも装着。リヤのタイヤ&ホイールには、Forgestarのビードロック付き鍛造ホイールと、ミッキートンプソンのETストリートRを組み合わせる。
強烈ワイドなV8搭載S30Z
ダットサン240Z用のボディキットを展開しているZTrixのデモカーは、アメリカ国内のツーリングレースカテゴリーのSCCAに実戦投入された280YZワイドボディフェンダーキットを装着。これ以上ないほどワイドに膨れ上がったフロントにはワンオフのチューブラーフレームを設け、GMのLS型V8エンジンを搭載する。
Photo:Akio HIRANO TEXT:Hideo KOBAYASHI
●取材イベント:Japanese Classic Car Show 2022