「名門チューナーとエアロメーカーの超強力タッグ!」これがGR86の最先端チューンドだ!!

東京オートサロンのチューニングカー部門最優秀賞を獲得!

295サイズを許容するボディキットがGR86の可能性を切り拓く

低中速トルクの増したFA24が与えられたことで、ライトチューンでも好評価を集めているGR86だが、やはりNAのままでは痛快さが味わえるほどのポテンシャルを引き出すことは難しい。

そこで、デモカー2台体制を整えた名門ショップ“ランデュース”が考えたのは、ノーマル+αでユーザーのお手本となる『NAチューン仕様』と、ステージ問わずの速さを秘めた『スーパーチャージャー仕様』という2つの異なるアプローチでのチューニングだった。

そして今回紹介するのは、後者の方。HKSのGT2スーパーチャージャーキットとバリスのワイドボディキットが組み込まれた最先端スペックだ。エクステリアから見ていく。

このキットは、サーキットでのタイムアタックに必要不可欠な295幅のタイヤと11.0Jのホイールを履きこなすことを絶対条件としたものだ。そのため、ワイドフェンダーの拡幅はフロント片側85mm&リヤ片側70mmと強烈な設定となっている。各部に設けられたバトルムード満点のアウトレットダクトもポイントだ。

フロントバンパー本体は、スーパー耐久レースでの使用も考えて開口部から走行風を取り込みやすいデザインを採用。純正ナローボディへの装着を基本とし、ワイドボディ化の際には専用の大型リップスポイラーとバンパー左右にエクステンションを組み込むという設計だ。

スワンネック仕様のGTウイングは強度を引き上げる一体型マウントベースを採用。なお、1580mmのウイング幅はワイドボディキットの保安基準適合サイズとなり、ランデュースはデモカーの公認車検も取得している。

装着位置の高いボンネットフード、カーボンルーフ、GTウイングにはバリスの独自製法『カーボンプラス』を使用して軽さと強度を引き上げている。なお、市販品は3Kカーボンだが、ランデュースのデモカーには3Kカーボンと同一重量で強度が一層高まるラージピッチの12Kカーボンを各部に与えている。

フロント
リヤ

ストリートからサーキットまでこなせる1台に仕上げるため、車高調はHKS最新のハイパーマックスRをセレクト。295サイズのA052を与えたワイドボディということで、フロント14kg/mm、リヤ12kg/mmにレートアップしてシェイクダウンを行なったが、それでも少しレート不足を感じたそうだ。

ブレーキは前後ともランデュースのオリジナルキット(F6ポット+365mmローター R4ポット+355mmローター)で容量アップを図り、細やかにセットアップ可能なZONEブレーキパッドで煮詰めていく。

心臓部には、GT2-7040Lスーパーチャージャーをインストール。サブコンのF-CON iSを駆使してブースト圧0.5キロで燃調&点火のみを制御している。今後は純正ECUの攻略を進め、大容量インジェクターを導入して400ps辺りまでパワーを高めていく予定だ。

排気パートは、HKS製のハイパワースペックLIIマフラーだけでは過給機チューンに心許なかったが、同社からスーパーマニホールドwithキャタライザーGTスペックが新たにリリースされたため、パワーチューンを許容する排気環境が整ったそうだ。

「シェイクダウンでは筑波1分3秒でしたが、400psに引き上げればストリート仕様でも筑波1分切りや岡山1分40秒切りが果たせるはず。ポテンシャルアップだけでなく、カッコ良さも抜群なワイドボディで魅力溢れるGR86を提案していきます」とは、オリジナルランデュースの浅田代表 。

今はまだ、お披露目というスタート地点に立ったばかりだが、メーカーとチューナーがタッグを組んで取り組むワイドボディのストリート仕様は、今後間違いなくチューンドGR86の中心的存在となっていくはず。東京オートサロン・チューニングカー部門の最優秀賞獲得を皮切りに、これからどのような活躍を見せてくれるのか目が離せない。

●取材協力:バリス TEL:042-689-2939/オリジナルランデュース 岡山県倉敷市三田118-1 TEL:086-464-0606

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【関連リンク】
バリス
http://varis.co.jp
オリジナルランデュース
http://www.runduce.com

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