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クリーン&シンプルを極めたFC3S!
拘りのルックスの中にロータリーらしさを求めたハイコンプNA仕様!
輸出用のダクトレスボンネットと、低く構えたシルエットが印象的なFC3S。見どころは非常に豊富なのだが、パワーユニット&エンジンルームの作り込みは特出すべきポイントだ。
搭載されているエンジンは13B-Tからターボシステムを撤去し、ハイコンプローターや多連スロットルなどを組み込んだNA仕様なのである。
そんな至宝のパワーユニットを際立たせるべく、エンジンルームもフルカスタム。13B本体のローターハウジングは外周をポリッシュ化し、鋳鉄製のサイド&インターミディエイトハウジングはゴールドでペイント。
さらに、その他の補機類はブラッアウトしてエンジン本体を引き立たせた上、電動ウォーターポンプ化、ワイヤータック、シェイブドベイなどの妙技を炸裂させ、魅せるためのクオリティも極めた。
サイレンサーを装備したマフラーから放たれるロータリーサウンドは、上手く消音・整音されて非常に心地良い仕上がりだ。軽くアクセルを踏んでクルマを動かすだけでも伝わってくるキレの良さ、研ぎ澄まされたメカニカルノートが心に響く。フェンダーはフォーサイト製ワイドをスムージングして使っている。
一方のフットワークは、スタイルを優先したセットアップとなり、前後とも多くのアーム類を調整式に変更しているのはもちろん、フェンダー内部までシャコタン対策を施している。
ホイールは往年のパナG7(F9J-26 R12J-30)で、タイヤには国産ハイグレードのポテンザS001(F205/40-17 R255/40-17)をセット。楽しむ程度とはいえサーキットを走ることも想定し、大型ブレーキを前後に装備するなど抜かりはない。
インテリアはリヤのみに5点式ロールバーを組んでスポーティな雰囲気を演出。シートはレアなマツダスピード製、メーター周辺はスイッチ類までUS仕様でウインカー操作は左側だ。ちなみに、エンジンルームをブラッシュアップする際、無骨すぎると感じた純正のパワーステアリングユニットは取り外し、電動パワステを投入している。
まだ20代(取材時)だというオーナーは免許を取って10年来、このRX-7と共に拘りのチューング&カスタムカーライフを謳歌してきた。
そんな中で超技巧派チューナーの“Nステージ渡辺代表”と出会い、現在の仕様が整ったという。製作を担当した渡辺代表も「見た目に自信あり、チューニングもかなり個性的で冴えている」と太鼓判を押す。
ワイド化こそ施しているが、見た目は超シンプル。しかし、よく見れば細部にUS仕様のパーツを組み込むなどRX-7マニアを唸らせるポイントが満載。ここまで美しくまとめあげられたFC3Sは、全国を探してもそうはいない。
●取材協力:Nステージ 神奈川県横浜市港北区新吉田町526 TEL:045−548-8776
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